��-5 友達 ページ6
そういえば、
公園と家の距離が近いんだった…
この短い道のりをこんなに楽しく帰ったのは
このときが初めてだった。
またひーちゃんと遊べないかな〜？
早く遊べる日が来ないかな〜。
そんなことを1人で考えていた。
HR「そういやAちゃんさ…」
「ん？なぁに？」
HR「まだお友達がいないってさっき言ってたでしょ？」
“お友達”…なんて私には1人もいないよ。
幼いながらもわかる。
一瞬にして私の表情が曇っていく。
「うん…(涙)」
HR「お友達、俺がなってあげるよ？」
「ほんと⁉︎」
HR「うん！」
「Aのお友達第1号〜!!」
HR「ほんとか！(笑)」
「うん!!」
ひーちゃんに突然こんなことを言われた。
本当に突然のことで驚いているけど
まさか友達ができるなんて
今までに思ったことなかったから…すごく嬉しい。
そのときちょうど家の玄関が開いた。
中からはママが出てきた。
母「A、おかえり〜」
「ただいま〜」
ママはそう言って私を抱き上げる。
HR「はじめまして」
ひーちゃんはママに深々とお辞儀をした。
母「A、この方はどちら様？」
「ひーちゃんだよー」
母「ひーちゃん？」
「うん！」
HR「改めまして…HIROです」
母「Aのお友達？」
「うん、そうだよー」
HR「はい、そうです」
母「いつもいつもありがとね」
HR「いえいえそんな…」
ママもひーちゃんと笑っておしゃべりしてる！
そうだ、
あとでママにひーちゃんと一緒に写真撮ってもらお〜。
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作者名：miwa-y | 作成日時：2014年9月4日 0時
