救済します 3【名探偵コナン】

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『新一、待たせてごめんね…行こ！』



「今度はちゃんと戸締りしたか？」



『言われなくてもちゃんとしたよ！』



小学生に注意される高校生とはこれ如何に…

そんな事を思いつつ、ポアロで待っている少年探偵団達の元へと向かう



『ねぇ、新一』



「なんだよ」



『もし、犯人を推理で追い詰めて、自 殺されちゃったら…どうする？』



そう聞くと、私より少し先に歩いていた新一が足を止めた



「おい、まさか…予知夢でも見たか？」



新一は私の方に顔を向け、そう聞いた



『へ？』



新一…いつ私が予知夢を見ること知ったの…？



「Aの母さん達が電話で言ってたんだ。

''A、小さい頃からよく予知夢を見るから、変なこと言ったら話を聞いてあげてね''

ってな」



私の心を読んだように、新一は答えた



『そう…お母さん達が…』



新一だから、言ったのかな。

蘭と園子にはきっと言ってないだろうな



「で？見たのか？」



『…うん、見たよ』



あなたが最後まであの人と一緒にその場所から出ようと、頑張った所を​─────



「…どんな内容かは聞かないでおく。

でも、何かあったらちゃんと言えよ。

​─────それで、さっきの答えだが」





「絶対忘れられないな。

いや、絶対に忘れる訳にはいかないな。

それに…犯人を推理で追い詰めて、みすみす自 殺させちまう探偵は…

殺人者とかわんねーよ」



新一が発した言葉は私が見た(聞いた)夢(回)と同じ言葉だった。

その時新一がどんな表情をして言ったのかは、後ろにいた私には見えなかった​─────




「その予知夢が本当になったら、A。

その人を助けて(止めて)やってくれ」



オレにはきっと、助けられないだろうからな​─────



今吹いた風に揺らいだ花は沢山あるだろう。

でもその中にあの花たちは揺らいでないんだろうな​─────





河津桜(あの花たち):「思いを託します」「純潔」

タマサンゴ(あの花たち):「あなたを信じる」「神秘的」

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