幼馴染みの同期が全員イケメンについて 2【警察学校組】

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「白雪くんは明日、休暇だったな。ゆっくり休むんじゃぞ」


『​─────はい？』



え、私明日休みなの？知らなかったんだけど。首を傾げた私を見て目暮警部は松田が自分のと私の休暇届けを出していたと話してくれた。松田から何も聞いてないんだけど。

明日は2月14日、つまりバレンタインデー。好きな人にチョコを渡すなり、彼氏彼女とデートする日。私には無縁の行事だ。



『松田、一言言ってよね。言ってくれれば有給届け自分で出したのに』


「言うのが面倒い」


『おい』



コイツ面倒くさがり屋すぎない？よりにもよって何で明日？バレンタインデーなんだけど。どこもかしかも人が多いとしか思えない。絶対休暇する日間違えてるって。



「朝10時に杯戸町ショッピングモール集合な」


『は、早くない？』


「早くねえよ。格好は何でもいい。好きなの着てけ」


『はぁ？……もう、分かったわよ』



好きなの着ていいなら白いワンピース着てこうかな。あれ中暖かいし、可愛いし。派手なワンピースじゃないからそれにしよう。あ、そうだ。松田が美和子の事好きなのか聞くんだった。



「楽しんでこいよ」


『ごめんね、伊達。まあそれなりに楽しんでくるよ』


「Aちゃん明日休みなの！？俺も休もうかな……」


「邪魔すんな萩」



松田とお出かけって楽しめるのかしらね。バレンタインデーなんだから美和子と出かければいいじゃない。……それは好きだったらの話だけど。



「相変わらずあの4人は仲がいいな……」


「ま、まあ同期ですから……」

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