吐き捨てたのは貴女のせいで ページ4
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｢いや、でも俺は二宮さんはなんか違う気がする｣
フォローしてくれたであろう伊波くんの優しさに苦笑いしてしまう。
あのね、そんな少女漫画みたいなこと存在しないのよ。私もその他不特定多数の一人なのだから。
｢伊波くん。私がそんなに軽い女だとでも？……冗談。確かにイケメンなら誰だっていい、なんて馬鹿げているとは思うけれどそれもひとつの恋愛観なのだから｣
いつの間にか空になった箱に蓋をして髪を解いてそう言った。
｢ヒロインは嫌いなの｣
いつだって私を殺すのはヒロインだった。
ヒロインというものは、自分勝手に周りをぐちゃぐちゃに掻き回して自分の利益しか考えない。心底気持ち悪い。
そんなものと一緒にされては困る。
｢すきよ、ロウ｣
そう言って自身の隣を見るがロウは目線を合わせてくれなかった。
｢お前、初恋って言ってたけどコイツらにはときめかないわけ？｣
目を合わせない彼はそのまま私に質問してきた。
馬鹿ね、なんて思いつつ口を開く。
｢どうして？私はロウがすきなのに、どうして彼らにときめかないといけないの？｣
ニヤリと笑ってそう言えば、目を見開く彼ら。
｢小柳くん、彼女は本物ですよ。愛される犬になれるチャンスですよ｣
ケラケラと笑って言う星導くん。確かに綺麗だとは思うけど、好きだとはおもわない。
｢こいつ、中学んときから周りの女子に人気でヒモもどきみたいなんしとったんやけど、色々あって女子の嫉妬めんどくさいーてなって距離置くようになってん｣
なんでそれを言うんだ！と言いたげなロウになるほどね、と理解を深める。
大方、女子同士でロウの取り合いになったとかそういう話だろう。
なんてくだらない。本当にくだらない。そう思って周りに目をやれば納得する。確かに私も不特定多数の一人にすぎないのだが、そんな争いを起こして彼に嫌われていては意味がないだろうに。
乾いた笑いがもれた。
そうして昼食を終えた私はロウのことが好きであろう所謂一軍女子、というやつに呼び出された。
トイレから戻ってきた私の机には紙切れ。ああ、早速ね。
少女漫画のように呼び出されて、私はそれに応じる。
放課後。ロウにさよならを告げたあと、教室に残っている私と呼び出したであろう女子。
この機会、利用してやらねば。と私の中に潜んでいたものが溢れ出す。
ロウにみてもらうためだもん。純愛ってこと。
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わたし(プロフ) - 翡翠さん» もったいないお言葉ありがとうございます😿‼️めちゃくちゃ嬉しいです…（；_；）沢山可愛いお話書けるようにがんばります🖐🏻 (3月21日 0時) (
レス) id: 8fbd389275 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 狼さん推しでもないのについつい惹き込まれて読んでしまいました…💗蛸さん推しなのであとがきで刺されました💘😇次回作も楽しみに待たせていただきます😆 (3月19日 20時) (レス) @page17 id: 93744aa2ce (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 完結おめでとうございます❕世界で一番好きだと言える作品&作者様にお会いできて嬉しい限りです（ ; ; ）次回作もお待ちしてます︎‼︎頑張ってください‼︎ (3月16日 14時) (レス) @page17 id: e51a31b13f (このIDを非表示/違反報告)
紅奈虹夢＠虹茶(プロフ) - .....最高でした！ (3月16日 0時) (レス) id: 763d4d21f9 (このIDを非表示/違反報告)
るぅ(プロフ) - 主人公とロウくんとの絡みが好きすぎて…！！狂愛ってやつですかね？どんどん堕ちていくのが堪らなく好きです！！ (3月15日 13時) (レス) @page14 id: be2ad56f0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたし | 作成日時：2024年3月13日 8時
