第六色 ページ6
「はぁ……チョキを出しておけば、今頃は壁の掃除だったのに」
床を雑巾で強く拭きながらAがそう口にした。
膝をついた状態で力を込める作業に普段動かさないAの身体は、開始十分で既に悲鳴をあげていた。
「壁も壁で大変なんだぞ! ずっと腕上げたまま力込めないといけないんだからな!」
壁を拭いていた桃太郎が手を止めて、Aの方を向いて訴える。
桃太郎の訴えに対して、Aは絶対こっちの方が辛い! とわざとらしく腰や膝に手を当てて痛がった。ギャンギャンと犬のように喚くAに、手を差し伸べる者が。
「Aさん、俺も手伝いますから」
「嘘! 霧崎君ありがとう!」
新しく雑巾を出して床を拭いていくすずめに、Aは涙を出さんばかりに感動して、感謝を述べた。
桃太郎のそばにいた卯月がそれを見て、Aの方へ近づいていく。
「じゃあ僕も手伝ってあげる!」
この可愛い僕が手伝ってあげるんだから、感謝してよね、と雑巾片手に卯月は言った。そんな卯月にAは土下座するかのように感謝の言葉をツラツラと言った。まるで殿様と家来である。
そんな様子に不満を覚えたのが、先程までAと言い争っていた桃太郎。
「いいな〜、Aばっかり」
そんな桃太郎を見兼ねて、それまで扉や窓を掃除していた帝斗が桃太郎の足元にあるバケツから一枚雑巾を取り出す。ゴシゴシと壁を拭いていく帝斗の様子を、震えながら見ている桃太郎に帝斗が言った。
「右側の壁は俺がやっておくから」
「ありがとよー!」
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ゆな.(プロフ) - ゆきのさん» わぁ,!嬉しいです。!!!千鶴くん。出るの楽しみ待ってます!私,千鶴くん好きなんですよ, (2022年2月1日 0時) (レス) id: 1db146df50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - (名前)ゆなさん» 楽しみにしてくださってて嬉しいです! 千鶴くんも少しですが出てもらう予定なので楽しみにしててください! コメント嬉しいです。ありがとうございます! (2021年4月28日 6時) (レス) id: 4db9a2212a (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ゆな(プロフ) - わぁあわ!!もしかして!千鶴くんもでますか。?!(( 続き楽しみに待ってます! (2021年2月21日 21時) (レス) id: 818c24f191 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - 青い猫さん» 作品見てくださってありがとうございます! まだ全然小説ないから悲しいですよね…。できる範囲で頑張るので、良ければこれからもよろしくお願いします。 (2021年1月20日 11時) (レス) id: 4db9a2212a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - ぱしょさん» 長い間返信せずにすみません。続きを楽しみにしてくださってて嬉しいです! (2021年1月20日 11時) (レス) id: 4db9a2212a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきの | 作成日時:2019年8月29日 14時