【文スト】文豪さん、反応記録帳。十三冊目

＊いつも優しい貴女が仕事をしない太宰に、物凄い怖い顔＆低い声でブチ切れた ページ21

「おい、いい加減にしろよ」


中島敦
「(ひょぇ、......)」
一瞬にして空気が冷えた探偵社に、新人の彼はきゅっと口を結ぶ。
「(太宰さんが怒らせるから〜...っ)」
普段は優しい貴女とのギャップに慣れるまでは、一寸ビクビクしている。


太宰治
「...」
お互いに黙って見つめ合う気まずい雰囲気を破るかのように、彼が椅子に座ってパソコンを開く。
その様子を見て満足気に、自分の仕事に戻った貴女。
尚、１ヶ月後に同じやり取りをする。


国木田独歩
「...だから云っただろう」
彼がガミガミ怒るのはいつものこと。
貴女を怒らせると終いと、口酸っぱく云っていた筈と溜息をつく。
自分より怒っている人を見ると、逆に冷静になってくる彼。


福沢諭吉
「...」
自分が口を出す場面では無い、と成り行きを見守る彼。
就業後に、云い過ぎたかな...と落ち込んでいる貴女。
「否、私から御礼を伝えよう」
有難う、と大きな掌で優しく頭を撫でる。


江戸川乱歩
「ほら、云わんこっちゃない」
真顔でペロペロキャンディを舐め続ける彼。
「Aを怒らせた太宰が悪いね」
「(にしても...Aって、あんな風に怒るのか)」
暫くは怒らせないようにしよう、と心の中で決めた。


綾辻行人
「...君、そんな声が出たのか」
そんな彼の呟きが貴女に届く事は無く、未だに太宰に対して怒りを顕にしている貴女。
「(...調教のしがいがありそうだな)」
一人違う方向に頭を悩ませる彼。

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