【文スト】文豪さん、反応記録帳。六冊目

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「…もう昔の貴方じゃない」


芥川龍之介
「辞めろ、離せ」
泣いている顔を見られたくなくて、必死に抵抗する。
「…A」
意地でも彼の傍にいようとする貴女に、意地になって結局何に悩んでいたのか忘れる。


中原中也
「良くも悪くもな」
素直に励ましの言葉を受け入れられない。
「…嗚呼、格好悪いったらありゃしねぇ」
自虐的に笑う彼の帽子を取って、一緒に抱き締める。
「……阿呆、形が崩れるだろ」


森鴎外
「嗚呼、そのままゆっくり部屋を出て行ってくれ給え」
貴女に情けない顔を見せたくなくて、部屋から出ていくように指示する。
大人しく出ていったかと思うと、部屋の前に置かれていたのは大量の暖かいアイマスクとお風呂に入れる柚子。
健気な貴女に笑ってしまう。


坂口安吾
「別に気にしてませんから、慣れていますし」
そい云いながら、ぽろぽろと涙を零す。
そんな彼を隠す様に抱き締める。
「…子供じゃありません」
文句を云いつつも、貴女の腕の中が心地好い。


フョードル・ドストエフスキー
「ぼくが泣いているように見えますか？」
貴女に深刻そうな顔をして欲しくないのか誤魔化す彼。
「…昔のぼくなんて、貴女は知らないでしょう」
傍に居てくれる貴女の頬に手を滑らすと、悲しそうに笑う。


条野採菊
「過去の自分なんて、とっくに捨てています」
「なのに、涙が云うことを聞いてくれないんですよ」
俯く彼の背中に、自分の背中を合わせるとただ黙って話を聞く。
「…こんな私の隣に居てくれるなんて、貴女も大概変わってますね」

＊貴女が彼を裏切った→←＊彼が罵られて過去のトラウマがフラッシュバックし泣いていた

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