【文スト】文豪さん、反応記録帳。十二冊目

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「私、本当に貴方の事が好きなんです。...付き合って貰えませんか、」


芥川龍之介
「戯言を」
僕には恋愛等に現を抜かす暇は無い、とばっさり切り捨てる彼。
だよね、と眉を下げて笑う貴女に何故か心臓がきゅっと痛む。


中原中也
「悪ぃな」
そう短く断ってから、貴女の目から溢れ落ちる涙をそっと拭う。
好きじゃないなら、優しくしないでよ、と絞り出す様な声で告げた貴女に同じ言葉を繰り返す彼。


森鴎外
「…そんなに真っ直ぐ想いを伝えられたのは、初めてだよ」
優しく笑いながら、マフィアの高層ビルから見える夕焼けを眺める。
「御免ね、」


坂口安吾
「見て判る通り、僕は仕事に生きて仕事に死ぬ様な人間ですから、」
貴女の事を幸せに出来ないと思いますよ、と遠回しに断る。
反射した眼鏡のレンズで、彼の瞳は見えない。


フョードル・ドストエフスキー
「それはとても面白そうですね」
彼のその言葉に期待を滲ませる貴女。
「...機会があれば、ですがね」
そう言い残して何処かへ消えてしまう。
＿まだ、まだ”期待”が足りない。


条野採菊
「真っ直ぐ気持ちを伝えれば、付き合えると思いましたか？」
その言葉に固まる貴女。
「ふふ、図星ですね」
出直しなさい、と一つデコピンを喰らわす彼に思わず...ｯ何で！？と漏らす。


末広鐵腸
「付き合う...？」
こくん、と頷く貴女に頭を下げる彼。
「済まない、Aの事はそういった”好き”ではない、と、...」
貴女の悲しそうな表情を見て、段々声が小さくなる。

＊続き→彼が後悔して貴女に告白した→←＊貴女が彼に告白して振られた

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