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「この写真は、う〜ん...多分、三歳位かな?」
芥川龍之介
「...変わらぬな」
一人で楽しそうにページを捲っている貴女の横顔をじっと見つめる。
落ちてきた横髪をそっと耳にかけ直してやる彼。
「(きっと、そうやって無邪気に笑っていたんだろう)」
中原中也
「ガキの頃からこんなに美人たぁ、筋金入りだった訳か」
そう云って、顎を掬い接吻を落とす。
膝からアルバムが落ちて、ぱさりと音を立てる。
「...つい、接吻したくなっちまった」
森鴎外
「このアルバム、数日借りるよ」
一ページ目を見て、直ぐに自分の荷物を置いている場所にそのアルバムを持っていこうとする彼。
な、何するつもりですか!?とアルバムを引っ張る貴女と、「一寸複製するだけだよ!!!」と一歩も譲らない彼。
坂口安吾
「そのままですね」
温かい珈琲を、零さないように遠くに置いて、アルバムをペラペラ捲る。
「ほら、この顔なんか今でもよくするでしょう」
クスクスと笑いを零す彼。
フョードル・ドストエフスキー
「矢張り美人は昔から美人という事ですね」
大真面目にそんな事を云うもんだから、モジモジしてしまう貴女。
「自分の女性がこんなにも綺麗なんて、誇らしいばかりです」
条野採菊
「目が見えない事をこんなに恨んだ事はありません」
如何しても貴女の小さい頃の姿が見たかった。
「でも、十分です」
貴女の頬を両手で優しく包むと、すりすりと自身のおでこを擦り付ける。
末広鐵腸
「綺麗な童だな」
穴が空きそうなほどアルバムを見つめる彼。
一枚一枚の写真をじっくりと眺めて、次のページを捲る。
「...小さい頃のA会うことは出来ないが、写真の中でならいつでも会える」
そう小さく微笑む。
*一緒にお風呂に入った→←*美形な貴女が彼とのお家デートでアルバムを見たら、三歳の頃から貴女がとても美形だった
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もちのあじ(プロフ) - yuuki Sさん» 遅くて申し訳ないです...!そう云って頂けて作者も更新を続けることが出来ます!ありがとうございます! (5月6日 0時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
yuuki S(プロフ) - 更新ありがたいです✨️ほんとに主様の小説大好きなので、更新が毎度楽しみです!! (5月4日 23時) (レス) @page48 id: 07c571410b (このIDを非表示/違反報告)
もちのあじ(プロフ) - NIKOさん» 作者の脳裏にもそれはそれは鮮明に…ッ! (2023年5月1日 23時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
NIKO - だ、太宰さんの、優しい笑顔が脳裏にぃぃぃぃぃ!!!はぁ…好き( (2023年5月1日 16時) (レス) @page47 id: 412fd2ba39 (このIDを非表示/違反報告)
もちのあじ(プロフ) - マカロンさん» ついでに自分もお願いします← (2023年4月29日 22時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちのあじ | 作成日時:2022年12月4日 19時