【文スト】文豪さん、反応記録帳。

＊感情が消えて、無差別に人を__しながら笑った ページ40

「ふふっ、ぁ、あはは、」

中島敦
「Aさん...！？」
彼自身、狂ったように人を傷つけている貴女を見て体中の血の気が引いていくのが分かる。
「Aさんｯ！！目を覚ましてください！！」
肩を強く掴み、無理矢理目を合わせる。
「何、をして」
目の前の事実が信じられない。

太宰治
「...辞めるんだ」
貴女から拳銃をあっという間に取り上げ、投げ捨てる。
「何があったんだい、」
強く強く抱き締める。
「...お願いだから...、話してくれ...」
今にも泣きそうな声でか細く云う。

国木田独歩
「...！？何をしている」
「女性に手を上げる趣味は無いが」
このままでは犠牲者が増えるだけだ、と考え貴女の首に衝撃を与え気絶させる。
「.....俺の理想には、「Aが人を__す」等書いていない」
目の前には、返り血を浴び倒れている貴女。
いつの間にか地面を濡らす彼。

福沢諭吉
「.....ｯA！！！！」
あまりの気迫さに、貴女が目を丸くして動きを止める。
「お前に手を汚させるような事は、して欲しくない」
武器を取り上げることも無く、ただじっと彼を見つめる貴女を悲しそうに見る。
「...どうするべきか」
考えても考えても答えは浮かばない。

芥川龍之介
「そのような趣味はあまり好かんな」
後ろからコツコツと音を立てながら歩いてくる。
「、何があった」
お互い顔を合わせることも無く、静かに問いかける。
返事の無い貴女に、違和感を覚えつつも、場は静まり返ったまま。
「A」
振り絞るように云った言葉が、貴女に届くことはありません。

中原中也
「ｯおい」
重力操作で身体をいきなり浮かされ、身動きが取れなくなる。
「...話は後で聞く」
その場の処理を終えて、彼が1人になった時。
「...なんでだよｯ」
壁を殴った衝撃が、パラパラと床に落ちる。
彼の顔は今にも泣きそうで。

森鴎外
「おやおや」
メスを投げて貴女の銃を飛ばしてから、ゆっくりと近づく。
「盛んなのは良いけどねぇ」
正面に回り込んでからは、完全に彼のペース。
「さ、帰ろうか」
無理矢理車に連れていかれる。
その後、2人がどんな会話を交わしたか、誰も知らない。

坂口安吾
「何の心算です」
彼の後輩が貴女を押さえ、二人が対峙する。
「僕は、」
「...ｯ僕は」
眉に皺を寄せ、言葉を詰まらせる。
「僕の気持ちも、考えてください」
想い人が無差別に人を__すなんて、
彼の心はずっと泣いたまま。

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