【文スト】文豪さん、反応記録帳。

＊続き→眠っていた貴女が目を覚まし、横で寝ていた彼の手をさするとガバッと起きた ページ33

「.....心配かけてごめんなさい」

中島敦
「...っ」
「Aさん！？」
大きく目を開いて、動揺からかパイプ椅子をガタッと鳴らす。
「僕は...本当に心配を...、」
下を向きながら徐々に声が小さく、震えていく。
敦くん、泣いてる...？
「な”、泣いでないでず！！」

太宰治
「！？.....」
手の温もりを感じてガバッと起きた彼は、少し驚いた後、安堵の表情を浮かべる。
太宰ー、...怒ってる？
小声でそう聞くと、彼の長い腕が貴女を包む。
「...自覚は有るんだね」
彼のトクトクと少し早い鼓動が聞こえ、いつの間にか眠くなってしまう貴女。

国木田独歩
「っ！！」
目をまん丸にしたかと思えば、機関銃の如く出てくる言葉の数々。
「貴様は、銃弾を受けて歩いて帰ろうとしたんだぞ？！この阿呆！！あんな状態で帰る馬鹿がいるか！！」
御免って、...
「...本当に無事で良かった」

福沢諭吉
「...！」
反射で手を握る。
うわっ！
「...A起きたのか」
はい、ご心配をお掛けしてすみません...
「...Aの意識が戻らない夢を見た」
抱き締めた後、耳元で聞こえたのは
「もう怪我をするな」
の一声。

芥川龍之介
「...っ」
急いでバッと手をはける。
「何時から起きていた」
えっと、ついさっき？
「ふん、樋口が林檎を剥いている、食べるといい」
そう云い頭に手を置いて部屋を出る。
「...樋口に報告してやるか」

中原中也
「！？」
ずり落ちそうになった帽子を間一髪で拾い、貴女の頬を手で包む。
「A！戻ったんだな！」
うん、だね、
「もう本気で心臓が止まるかと思ったぞ」
ずいっと顔を近づけ、唇が触れる寸前になる。
「...ふっ、なぁ〜にちゃっかり目瞑ってんだ」

森鴎外
「！」
「おや、お早う」
まるで子供をあやす様に頬っぺを撫でられる。
「丸3日意識が無かったのだよ？」
「A不足だねぇ」
ぎゅーっと貴女に抱き着いてくる。
すみません...
「ここが治ったら、しっかり働いてもらうからね！」
「あ！でも怪我はしないで！」

坂口安吾
「...っ！」
「Aさん、？」
えっと、ごめんね、心配かけ、
「はあぁぁぁぁぁ...」
長ーい溜め息が聞こえ、思わず口を止める。
「...どれだけ心配したか分かってますか」
若干声が震えているような。
「まだ寝ていなさい、仕事を終わらせてきます」
丁寧に布団を掛け直して、部屋を出ていく彼。

＊貴女が与謝野女医と同じ能力を持っていると知った→←＊彼が受けるはずだった銃弾を受けて、歩いて帰ろうとした

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