【文スト】文豪さん、反応記録帳。

＊続き→貰って笑っていた ページ29

「ふふっ、」

中島敦
「本当に、ほんとに、...」
「良かったです」
今にも泣きそうな顔で見つめられる。
なんで泣きそうなの？
「そんなの、僕がｯ...」
堪らず泣き始める彼の頭をポンポンと撫でる貴女。

太宰治
「矢張り君の笑顔は、何か擽る物があるね」
ソファに寝転んでは、本を顔の上に置き寝始める。
ねぇ、太宰...？
「.....」
本当は起きてる。
けど、赤い顔を見られる訳にはいかない。

国木田独歩
「...彼奴が赤のツツジの花言葉を知っているかは知らんが」
ずり落ちた眼鏡を右手の人差し指で戻し、顔を向ける。
「お前の笑顔が見られたことは、感謝しよう」
不服ながらも、1日貴女の笑顔を思い出しては、仕事に1層気合いの入る彼。

福沢諭吉
「良かったな」
「花が好きなら、今度花屋にでも行って好きな花を買ってやろう」
花を人から貰って嬉しそうにしている貴女がまた見たい。
そんな心の声が聞こえてくるかのように、彼の口角か上がっているのが見える。
「.....」

芥川龍之介
「其処らに咲いている花だろう」
「何も特別なことは無い」
それを聞いていた広津さんから、話を聞いた後
「ヨコハマ中の蒲公英だ」
籠いっぱいに乗せられた花をくれる。
彼の不器用さがまた彼の優しさ。

中原中也
「...枯れねぇようにしねぇとな」
隣に並んで花を見つめながら歩く貴女を見て云う。
そうだね
「...」
お前の笑顔ももう、枯らさない。
なんて詩人ちっくなことも考えてしまう。
「、何勝手に恥ずかしくなってんだ...」

森鴎外
「まるで、以前に戻った様だね」
静かに呟いた彼の言葉は貴女には届いておらず、相変わらず花を見つめて笑っている。
「！赤色のポピーの花言葉を知っているかい？」
いいえ、
「.....ふふっ、まだ云わないでおこうかな」
よく分からないという風に首をコテンとしている貴女。

坂口安吾
「...益々納得のいきませんが、」
「Aの笑顔を久しぶりに見ました」
普段、絶対に呼び捨てにしない彼。
「...あれ？」
「僕は何故...」
後になって呼び捨てにしていたことに気付く。
そして、どうして呼び捨てで呼んでしまったのかにも気付く。

＊幼児になって、それぞれの長を見て泣いた→←＊感情が消えたけど、子供から花を貰っていた

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