検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:13,798 hit

ページ1

「じーちゃん、元気してっかなぁ」









最後の呪霊を払ってから、約30分経った。









高専から近い(当社比)こともあり、自分たちの足で行ったからには、自分たちの足で戻らなくてはならない。









木々が空の両脇を隠し始めた頃、ぽつりと虎杖が呟く。









いつもハキハキ喋る虎杖とは似ても似つかず、独り言かと思い、返事をするかどうか迷う。









「…や、こうやってしみじみしてたら怒られる気がする!!!」









突然いつもの虎杖が帰ってくる。









「怒られるの?」









「そ、怒られる」









歩きながらフードを軽く直して、微笑む。









その目が一瞬、どこか遠くを見つめたのを私は見逃さなかった。









「おじいちゃん、元気にしてたらいいね」









.









まっすぐ前を見ながら言う。









自分たちの進むべき方向を見ながら。









否、進まざるを得ない方向を。









日が落ちる速さは、なんたるものか。









世界が橙色に、闇色に、染まっていく。









虎杖は、少し驚いたような表情を浮かべ、静かにこう言った。








.









.









「…だな」

・→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
45人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 虎杖悠仁 , 虎杖   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もちのあじ | 作成日時:2021年2月7日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。