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*普段目を隠している貴女が、目隠しを取った ページ20

「一寸だけだからね、」

中島敦
「……」
ごくりと生唾を飲む音が聞こえる。
「…宝石みたい、ですね」
見蕩れて力のない声に、貴女はなんだか恥ずかしくなってくる。
「…はっ!!!すみません!!!ジロジロと!!」

太宰治
「矢っ張り、隠しておいた方が良いね」
そんなに変だったのか…と一人ショックを受ける貴女。
「君に惚れるのは、私だけで良いのだよ」
目尻を下げて笑う彼に、この人で良かったと、心の底から思う。

国木田独歩
「視力に難はあるのか」
彼が貴女に顔を近づけてマジマジと見つめる。
『…い、否、特には…』
沸騰直前の貴方の顔に、自分がしでかしたことを悟る彼。
あまりにも美しくて見蕩れていました。

福沢諭吉
「眩しいだろう」
と、窓がある側に腕を広げて、羽織で隠してくれる。
「…綺麗な瞳だ」
十文字にも満たない彼の言葉に、なんだか目頭が熱くなってくる。

江戸川乱歩
「…へぇ〜、ビー玉みたい」
普段からラムネを飲んでいる彼からすれば、最高の褒め言葉。
「ほら!」
と、さっき取り出したばかりのビー玉を掌に乗せる。

芥川龍之介
「何故故に隠しているのだ」
貴女が目隠しを取ってから、一分程の沈黙を破った一言。
貴女がモゴモゴと言い淀んでいると、
「無理に云うな」
綺麗な夕日の色だ、なんて思ってたり。

中原中也
「………」
怖い無言。
ただひたすらに貴女の眼を見つめ続ける。
「…悪くねぇんじゃねぇの」
と云って、机に肘を付きながらそっぽを向く。
耳が赤いのは、云わないであげてください。

森鴎外
「その瞳を私にくれないかい?」
真っ直ぐ見つめられながらそう云われる。
冗談では無さそうなその言葉に、心臓が痛いくらい飛び跳ねる。
「…嘘だよ」
真偽は定かでは無い。

坂口安吾
「もう、隠してもらって良いですよ」
そう云って、目隠しを手渡す。
「痛いところはありませんか、滲みるだとか、」
とにかく貴女の心配をするし、他の人に見せたくないという独占欲が、ふつふつと湧いてくる。
尚、無自覚の様子。

フョードル・ドストエフスキー
「もし世の中に出回れば、いくらになるでしょうね」
意地悪そうに笑う彼に、頬を膨らませると、静かに声をあげて笑う。
「貴女の眼は貴女以外の誰のものでも有りませんよ、」
(その貴女は、私のモノですが、)

*一目惚れした貴女に偶然会った→←*彼が一目惚れした



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もちのあじ(プロフ) - 零さん» だいたいそんな感じの意味です!これって、方言なんでしょうか…?笑 (2022年9月2日 13時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
- あんぽんたんって、バカって意味ですか? (2022年9月2日 9時) (レス) @page23 id: 7039285392 (このIDを非表示/違反報告)
もちのあじ(プロフ) - りさん» 受け付けました!お時間いただきます! (2021年8月28日 9時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - もちのあじさん» 承知致しました。何時も明るい夢主の目に光が入っていなくふらふらとした歩き方をしている所を文豪が目撃したらというお話もお願いします、リクエストを何度もお願いしてしまい申し訳ございません。 (2021年8月28日 0時) (レス) id: cf64f53297 (このIDを非表示/違反報告)
もちのあじ(プロフ) - 楸 弓さん» 受け付けました!リクエストが溜まっているので、少々お時間を頂きます! (2021年8月22日 20時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちのあじ | 作成日時:2020年6月21日 22時

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