【文スト】文豪さん、反応記録帳。十一冊目

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「...私には、人をコロす以外に価値が無いから、」


芥川龍之介
「...貴様がそう思うのなら、永遠にそのままだ」
敦と出会う前の自分と、目の前の貴女を重ねて瞼を静かに閉じる。
「貴様がしたい様に、生きたい様にするが良い」
そう云って、突き放す彼。


中原中也
「んな事を云ってんじゃねぇ」
そう云うと、頭のてっぺんに拳骨を一つ落とす。
痛い...！！と彼を睨むと、ケラケラと笑っている。
「ははっ、やっぱり、それだけじゃねぇじゃねぇか」
どんな言葉を掛けようか、悩む前にその暗い顔を変えたかった。


森鴎外
「それは、この社会において素晴らしい価値だと思うけれで...」
君の価値は、果たして本当にそれだけかい？と目を細めて笑う。
「私は、君の色んな所を知っているよ」


坂口安吾
「そう悲観的にならなくても良いでしょう」
俯いたままの貴女の顔を上げさせると、真っ直ぐと貴女を見つめる。
「何に悩んでいるのか、知りませんがもっと周りに自分の気持ちを伝えなさい」


フョードル・ドストエフスキー
「ふふ...」
どうして笑うんだ、と云わんばかりの貴女の顔を見て更に笑う彼。
「いえ..自分の価値は、自分が自由に決めて良い筈ですよ」
貴女が周りの意見に素直なのが可愛らしくて、


条野採菊
「今はそうかもしれませんね」
顎に手を当てて、う〜んと考える彼。
「でも、十年後、一年後、一ヶ月後...そうだとは云いきれません」
人は変わって、移っていくものです、優しく笑う。


末広鐵腸
「それに関しては、俺が違うと断言しよう」
ゆっくりと顔を上げると、真っ直ぐ貴女を見つめた彼と目が合う。
「まずはAの性格は＿」
片っ端から貴女の良いところを上げていく。

＊ドジな貴女が彼の前でずっこけた→←＊コロし屋の貴女が人をコロす以外に生き方を知らなかった

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