【文スト】文豪さん、反応記録帳。十一冊目

→ ページ16

「ちゅーにゃ！」


芥川龍之介
「...」
上司を呼び捨てにされているのは居た堪れない。
しかし、小さな口で必死に”ちゅーにゃ！”と繰り返す貴女はこの上なく愛い。
キョロキョロと当たりを見回すと、RECボタンを押す彼。


中原中也
「...っ、」
撃ち抜かれたポートマフィア幹部。
「...頼む、もう一回云ってくれ」
嬉しそうに何度も名前を連呼する貴女に、愛おしさが爆発する彼。


森鴎外
「うんうん、可愛いよ！！可愛い！！」
幼女＋半猫に新たな扉を開きそうな彼。
「いいよ！もう一回云ってご覧！」
カメラをバッチリ構えて、準備万端。
この間、誰も首領の部屋に近付こうとしない。


坂口安吾
「嗚呼、中原君ですか、」
彼と会うと投げ飛ばされたり、何だかんだ良い思い出があまり無い彼。
「(”教授眼鏡”だから、何です)」
何とかして自分の名前を云わせようとしだす。


フョードル・ドストエフスキー
「ふふ、可愛らしいですね」
優しく頭を撫でると、気持ちよさそうにぐっと目を細める貴女。
「(あの重力使いの男の名前を呼んでいるのは、大変気に食わないですが、)」


条野採菊
「上手ですね」
軽く受け流すのかと思いきや、貴女を褒め出す彼。
「上手にお喋りできる貴女なら、云えますよ。”じょうのさいぎく”ほら、云ってみなさい」
愉しそうに彼の言葉を復唱すると、満足気に笑う。


末広鐵腸
「誰だ？」
えっとねー、えーっと、...と精一杯説明をしだす貴女に、しゃがんで耳を傾ける。
「ポートマフィアか...」
若干引っかかる事はあるものの、貴女を守る絶対的な自信がある為そこまで気にしない。

＊綾辻先生を『あにゃつじせんせい』と呼んだ→←＊半猫幼女の貴女が、中也を『ちゅーにゃ』と呼んだ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す