【文スト】文豪さん、反応記録帳。七冊目

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「耳かきって…眠く…なってくる」


芥川龍之介
「好きなだけ寝ろ」
少しぶっきらぼうなのは照れ隠し故。
「……その様な顔、僕以外に見せるな」
貴女の瞼がくっ付いた事を確認すると、唇を軽く合わせるだけの接吻をする。


中原中也
「姫様はお眠か」
あやす様な声で云われて、眠さのあまり上擦った意味の成さない言葉しか出てこない貴女。
「ん、寝ていいぞ」
可愛い奴め、という独り言は貴女には聞こえていない。


森鴎外
「外耳道という場所を刺激して、副交感神経が活発化するからリラックス出来るんだよ」
彼の解説に生返事をする貴女。
「…良い夢を、A」
耳に接吻を落とす。


坂口安吾
「僕の耳かきに満足頂けて何より」
すると突然耳かきを辞める彼。
「貴女が眠そうにしていたら、僕まで眠くなってきました」
貴女をベッドまで抱えると、二人で布団をすっぽり被る。
「おやすみなさい、」


フョードル・ドストエフスキー
「寝ても良いですよ、起きた時ぼくに何をされていても文句は云えませんが」
その言葉に、目を見開く貴女。
「ふふっ、冗談です」
ひんやりした掌で貴女の目を覆い、眠りへと誘う。


条野採菊
「私の膝で寝る人なんて、この先貴女しか居ませんね」
その言葉を聞いて横にしていた身体を、仰向けにする貴女。
「それと、私達の子供、でしょう？」
満足気に笑って目を瞑ると、暫くして寝息が聴こえてくる。
「…きっと貴女に似て、強い子なんでしょうね」

＊罵声を浴び続けても笑顔の貴女が、急に泣き出した→←＊彼に耳かきをしてもらった

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