大丈夫宣言

. ページ3

.



レッスンが始まってしばらくたった頃、喉に違和感を覚えた


バレないように息を吐いて見ると、喉の奥からヒューと音がなった



やばい


発作だ



しかし、休憩はまだまだ先だし、生憎、吸入器も鞄の中だ


ここは我慢するしかないな、と思い振り入れに集中した














我慢すると言っても、そう長く続くものでは無い


まだ数分しか経っていないのに俺はもう限界を迎えていた


ﾋｭｰﾋｭｰ、ｾﾞｰｾﾞｰ


酷くなるばかりの喘息に頭を抱える




ふと目の前が真っ暗になった


酸欠のせいで覚束無い足は留まることを知らずに俺の体は床に打ち付けられた



.

.→←喘息(緑)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す