FTの世界に転生した少女の物語【FAIRYTAIL】 (ページ20)

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Aside

『ナツはこっちにいるよ！！魔法を使った音がするから、恐らくカゲって人もいるハズ』

エ「流石滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)だな」

グ「ああ、お陰で探す手間が省ける」

推しに褒められるなんて最高のご褒美……なんて内心では大喜びしているが、私たち三人が急いで走っていると〝ドゴォン〟と大きな音が駅内に響き渡る。この音はナツによるものだと私たちは察した。

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走っていると壁に大きな穴が空いており、その奥にはナツと傷だらけになっているカゲの姿が見えた。

エ「ナツー！！！それ以上はいい！！！彼が必要なんだ！！！」

グ「でかした！！！クソ炎！！！」

ナ「？？？？ちょ、なんか知んねえけどすんません！！！」

するとエルザは剣を持って飛び掛った。ナツは自分が攻撃を受けると思い、思わず謝罪するが標的はカゲだ。エルザは壁に剣を刺し、カゲの首元辺りまで剣を近くに置く。

エ「四の五の言わずに魔風壁を解いてもらおう」

ナ「ヒェェェ…シャレになってねえ…やっぱエルザはあぶね！！」

グ「黙ってろ！！！」

エ「いいな？」

ｶｹﾞ「わ…わか……！！？……な、なぜだ……」

突如、壁から魔法陣が現れるとカゲの腹を手が貫いた。それを見た私たちは驚きを隠せず目を見開いた。

グ「くそっ！！！唯一の突破口が…オイ！！！」

エ「カゲ！！！しっかりしろ！！！おまえの力が必要なんだ！！！A、頼む！！！」

『うん…！！』

ナ「仲間じゃ…ねえのかよ…同じギルドの仲間じゃねえのかよ！！！！それがおまえたちのギルドなのかっ！！！！」

カゲの腹を貫いたのは先程、私たちの前から逃げるように姿を消したカラッカだった。ナツはカラッカの行動に怒りを隠せず、拳を力強く握った。カラッカは壁の中に隠れたがナツは壁を破壊しカラッカを倒した。

ル「お……お邪魔だったかしら…」

ハ「あい」

ﾊｰ「ちょっとなんでコイツを回復してるの！？」

『駅が魔風壁で出られなくなってるの。それで解除できるのがカゲだけだったんだけど…』

グ「今ナツが倒したヤツがカゲを気絶させてこのザマだ」