告白 ページ45
…え？
ストーカー？
ジョンイナがうつむき気味にぽつぽつと話し始めた。
KI｢俺と同じ会社で働いてる人だったんだけど、はじめは話しかけてくるくらいだったんだ。そんな女の子いっぱいいるし気にもしてなかった。｣
｢…｣
KI｢でもだんだんあとをつけてくるようになって、俺がAと付き合ってることを知ったんだ。そしたら…｣
一瞬言いにくそうにジョンイナの顔が歪む。
｢大丈夫、言ってみて？｣
私の言葉に深呼吸をして…
KI｢別れないとAを…ひどい目に遭わせるって…そう言われて。｣
…だいぶやんわりした言い方に変えてくれたみたい。
…そんなことがあったなんて全然知らなかった。
ジョンイナが大変なことも知らずに自分のことばっかり考えて…
私最低だ…
KI｢あの時は…別れようって言うしかなかったんだ。Aを危険に晒したくなかった。｣
聞いているうちにどんどん涙が溢れてきて膝の上で握りしめたこぶしにポタポタとしずくが落ちる。
｢ごめん…何も気づいてあげられなくて…｣
KI｢気づいてもらってたら困る笑 何のために別れを切り出したかわからないじゃん笑｣
｢そうだけど…でも私彼女だったのに。一番に相談に乗ってあげなきゃいけない人だったのに…ごめん。ほんとに…｣
KI｢謝らないで、それに俺が言ったことでAを傷つけた。｣
｢守ってくれようとしたんでしょ！？｣
KI｢でも…傷つけたことに変わりはない。｣
｢ジョンイナは悪くないよ…｣
突然のジョンイナの告白。
予想もしてなかった。
ジョンイナがストーカーにあってたなんて…
しかも私をフッたのは私を守るためだったなんて…
KI｢ねえA。｣
｢…うん…｣
KI｢…俺、まだAのことが好きなんだ。｣
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作者名：ゆきんこ | 作成日時：2016年8月6日 10時
