噂 ページ4
『ねえ、あの人じゃない？』
『そうだよ絶対！』
ヒソヒソ…
な、なに？さっきからすごい視線を感じるんだけど…
振り返ってみると声の主であると思われる女の人2人が小声で話している。
私が振り返ったことに気づいて気まずそうに小走りで去っていった。
え？私なにかしたかな？
｢あのっ、ベッキョンさん、ちょっといいですか？｣
BH｢はいはーい？｣
後ろのデスクでベクが声をかけられていた。
2人でどこかへ行ってしまった。
なんか今日は私の身の回りが騒がしいな…
と思いつつ仕事をしているとさっきの2人が帰ってきた。
｢なになに？告白ぅ？ﾆﾔﾆﾔ｣
BH｢そんなんじゃないよ笑 そこニヤつかないwww｣
｢ええ〜？隠さなくてもいいんだよ〜？｣
BH｢だから違うんだって笑 信じてくれないならベクちゃんすねちゃうもんね〜｣
｢わかったごめんごめん〜笑 何もなかったんだよね〜｣
BH｢わかればよろしいっ！｣
｢でも何のはな SH｢Aちゃん、今ちょっといいかなー？｣
｢あ、スホ先輩、どうかしましたか？｣
SH｢ちょっと｣
｢あ｣
スホ先輩に手をひかれて給湯室に入る。
SH｢大丈夫？｣
｢…えっと…何のことでしょうか？｣
SH｢朝からみんな君の噂してるから。君とベッキョン君の。大丈夫かなって。｣
｢なんか視線を感じるな、とは思ったんですけど…どうして私とベクの噂が？｣
SH｢…昨日。｣
｢昨日？｣
SH｢昨日会社の飲み会があっただろう？二次会で行ったところにAちゃんとベッキョン君がいて抱き合ってるのを見たって子がいるんだ。｣
そういえばあの個室のれんでしか仕切られてなかった。
｢あー…はい、それ私とベクです。すみませんお見苦しいところお見せしてしまって…｣
昨日からスホ先輩に変なとこばっか見られてる…
SH｢…付き合ってるの？ベッキョン君と。｣
スホ先輩、すごく真剣そうな顔
｢え、あ、いや付き合ってないですよ！？そんなことあるわけないです笑 第一、ベクは私のことをそういう目で見てないですから｣
それを聞いたスホ先輩にいつもの笑顔が浮かんだ。
SH｢そっか｣
｢そうですよ笑 それがどうかしましたか？｣
SH｢Aちゃんとベッキョン君が羨ましいよ。いやベッキョン君が、羨ましいのかな｣
BH｢あの〜？もうよろしいでしょうか？入っても？｣
｢！ベク！？いつからそこにいたの！？｣
ベクが入ってきてコーヒーを入れはじめる。
BH｢ん〜？ついさっき。｣
どこから聞いてたんだろ
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作者名：ゆきんこ | 作成日時：2016年8月6日 10時
