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あがき ページ21
BH side
二度寝から目を覚ましてみると10分どころか
1時間が経過していた。
Aはまだ隣で寝息を立てている。
まさか覚えてないとは…
良かったような悪かったような…
恐怖で怯えられるのも嫌だけど男として意識されてないっていうのも…
…なんだかなぁ…なんでこいつはこんなうまくいかないのかな。
Aの手触りの良い髪をなでる。
今まで本気になった女はいない。
初めてAと会ったのはこの会社に就職した時。
俺の次に自己紹介してて本当に美人だなって思った。
それまで相手したことないような女だったけどちょっと手を出してみるのもありだなと思ってはじめは興味本位で近づいただけ。
美人だし何人もの男と遊んでフッて来たんだろうなって思ってたけど仲良くなるうちにそんなことは絶対無いとわかった。
こいつは強者だ、ニコッと笑いかけるだけで簡単におちるようなそのへんのやすい女じゃない。
って思ったんだけどただ鈍いだけだった笑
でもそんなやつにいつの間にか本気になっちゃってたんだよね〜
｢ん…｣
ゴソゴソとこっちによってくる。
こういうとこホント反則…
BH｢俺はAが好きなんだよ？いつ気づいてくれる？昨日の夜みたいに俺もう待てないかも。｣
ぎゅっと抱き寄せて耳元で囁いてみる。
起きる気配はない。
…だよねー
脱力して大の字になる。
わかってた。
わかってたよ？
けどさー…
はぁ…
複雑だ…
もどかしい…
｢んふふー♪｣
！！
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作者名：ゆきんこ | 作成日時：2016年8月6日 10時
