度重なるアクシデント ページ16
BH side
もう出よう…これ以上聞いてたら耐える自信ない。
浴衣を着るのにすごく苦労したがなんとか外には出られそうだ。
待ち合わせ場所で待っているとAがきた。
｢ごめーん！待った？暇だった？｣
さっき言ってたやつだ笑
BH｢全然、今来たところ笑｣
Aも浴衣を着ていた。
女性用は赤、男性用は青らしい。
｢あ、ここ、もうちょっと閉めて｣
Aが俺の襟をなおす。
近づいた瞬間ふわっとシャンプーの香りがした。
気づいたら頭をなでていた。
｢…ベク…？どうしたの？｣
BH｢浴衣、似合う。かわいい｣
｢/////…ありがと。ベクも似合ってるよ｣
BH｢当たり前じゃん笑｣
｢もうっかわいくなーい笑｣
BH｢かっこいいでしょ？｣
｢…うん。｣
BH｢髪サラサラ。｣
｢ふふ、ここのシャンプーすごくいい匂いがした！｣
BH｢笑 知ってる。Aの髪すごくいい匂い｣
Aの髪に顔を埋める。
やっべー、心臓バクバク言ってる。
｢…ね、ベク｣
BH｢ん？｣
｢ちかい…｣
BH｢もう近いとかじゃないでしょ笑 ふれてるからね？笑｣
｢そうだけど…掃除の人が見てるから…｣
なに？だれかいるの？
顔をあげると掃除の道具を持ったおばさんが通りすがりにニヤニヤしているところだった。
おばさん｢熱いわねぇ〜｣
BH｢ええ、まあ笑 行こ｣
｢うん｣
Aの肩を抱いて部屋に行くと晩御飯が机いっぱいに用意されていた。
｢わぁ！！すごい！！おいしそう！！！！｣
ケータイを取りに荷物のある隣の部屋へ続く襖を開けると。
BH｢…｣
…おいおいおいおいおいおい
布団がぴったりと隙間なくくっつけられて敷かれていた。
もういい。
もうベクちゃん知らない。
｢ベクっ早く食べようよ！｣
BH｢ん。｣
荷物からケータイをとって襖を閉め、何食わぬ顔でAの向かいに座る。
｢いただきます！｣
BH｢いただきます｣
｢ベク、グラス出して〜｣
BH｢ん、ありがと｣
ビールを注いでくれる。Aのグラスにも注いで二人で乾杯した。
｢んーおいしー！お風呂あがりのビール！｣
BH｢おつかれ笑｣
｢あっこのお刺身すっごいおいしい！！｣
BH｢美味しいからって暴れない笑｣
子供かほんとに笑
ん、待って。
ちょっと待って。
まずいまずいまずい、それはダメ
BH｢ちょ…A…｣
｢ん？｣
BH｢襟…｣
｢…！！！！！。////｣
暴れすぎて襟が緩んできていて大胆な格好になってしまっていた。
…ちょっと。しっかりしてくれほんと…
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作者名：ゆきんこ | 作成日時：2016年8月6日 10時
