大きな独り言 ページ15
BH side
まじか…
Aと2人で夜過ごすとか手出せないとか拷問…
…あいつ俺のこと男として見てんのかな。
いやいやいや、今はとりあえずAのこと考えないようにしよう。
俺が緊張してガチガチになんてなろう日にはAはガチガチどころかもう石だな。
誰もいない風呂で体を洗い髪を洗い湯につかる。
ふぅ…それにしてもほんとに客いないな…
晩御飯何が出てくんのかなー…
｢うわぁぁぁぁ〜っ…すごーーーーい！！｣
…うっそだろ…まじかよなに女湯とつながってるとかどこまで殺しにかかってくるわけ…
独り言でかすぎだろ…
｢やっぱお客さんいないんだ〜。チャニョル課長が選ぶには理由があるはずだし…そこが逆にいいのかな？｣
いや多分あんま深い意味は無いと思うよ。うん。
｢あっこのシャンプーいい匂いっっ！どこのヤツなんだろ？｣
髪洗ってんのか…
｢あーこのボディソープはアロエエキスが豊富なんだ〜、お肌に良さそう！｣
いつも結構肌潤ってない？
そんな心配しなくてもいいでしょ。
…って俺なんか変態みたいじゃん！！
いやいやいやいや、確かにAは可愛いし正直いえば相当耐えてるけど…
けどまだその時じゃない…あいつは俺がどう思ってるかも自分の魅力にも気づいてない。
…けど…
いやいやいやいや！耐えろ俺！！
今まで耐えられた！
まだ、まだいけるだろベク！！
チャプンッ…
｢あ〜すごい〜はぁ〜きもちぃ〜｣
Aが湯につかる音がした。
…
なんか心の声を聞いてるみたいで罪悪感。
どこかに隠れたくなって鼻まで湯につかる。
｢一時間後って言っちゃったけどベク暇してないかな？男の人はお風呂短いって誰かから聞いたけど…｣
は？誰だよそんなの教えたヤツ。
男？じゃないよな？
｢悪いことしちゃったかなー｣
いや全然。いまあなたの心の声隣の風呂でバッチリ聞いてます。
｢ん、でも今日は結構歩いたから汗かいちゃったと思うしちゃんと洗っとかないと…｣
……おい
｢ベクに臭いとか思われたらやだし｣
ゴポゴポゴポッッッゲッホゲホッ…
｢っ！？え！？｣
Aの驚いた声に慌てて静かにする。
｢隣にジャグジーとかあるのかな？なんか咳の音聞こえた気がするけど…？気のせい…｣
…おいおいおい…
こいつほんと馬鹿なのか天然なのか…
誘ってるようにしか聞こえなかったけど…？
まあもちろんAは俺が聞いてること知らないから誘ってないんだろうけど今のはちょっとアウトでしょ…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆきんこ | 作成日時：2016年8月6日 10時
