貸切 ページ14
｢うわぁ〜すごく綺麗…｣
BH｢…｣
部屋に通されてからベクはずっと黙っている。
｢ベク？どうかした？｣
BH｢いや…えっと…あー…部屋って？｣
｢え？ここでしょ？｣
BH｢…あの、一部屋…ですか？｣
｢…っ！！！！｣
そんなこと全然気にしてなかった！！
店員｢えっと…一部屋のご予約になっておりますが…｣
BH｢…｣
｢…｣
この部屋でベクと2人で夜寝たりするって考えたら緊張してきちゃった…
店員｢なにか問題がありましたでしょうか…？｣
店員さんが焦ったように聞いてくる。
BH｢…いえ…大丈夫です…｣
店員｢では5時に夕食をお持ちいたしますのでごゆっくりおくつろぎください。｣
あっ出てっちゃうの、あ、ちょ、この空気で2人！？
あ〜、、、行っちゃった…
｢…｣
BH｢…｣
｢…いや…だよね？やっぱり…付き合ってもないのに2人とか。｣
BH｢いや…なんでもない、大丈夫。ちょっとびっくりしただけだから。｣
｢そっか。…じゃあとりあえず荷物置いてお風呂はいらない？｣
BH｢え、もう？笑 まだ4時前だよ？｣
｢え、だって温泉だよ！？ゆっくり入りたいもん！｣
BH｢あ、そう？笑 じゃあ俺は外で待ってようかな｣
｢ダメだよ、一応下見なんだからそれに私女だから男湯行けないし。絶対男の人もくるでしょ？｣
BH｢…わかった。｣
荷物を置いて必要なものだけ持って温泉にむかった。
｢お客さんいないね〜笑｣
浴場に来るまで誰にも会わなかった。
BH｢まあまだ時間早いし笑 何分くらいかかりそう？｣
｢うーん…一時間。｣
BH｢わかった、一時間後にここ集合な。｣
｢OK｣
別れて脱衣所に入ると案の定誰もいなかった。
どんなお風呂かとワクワクしながら服を脱いで入る。
｢うわぁぁぁぁ〜っ…すごーーーい！！｣
廊下にいなかった人がお風呂の中にいるわけもなく
貸切状態の大きな浴場に私の声だけが響いた。
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作者名：ゆきんこ | 作成日時：2016年8月6日 10時
