仕事中 ページ12
｢ん…｣
ひときわ大きく揺れて目が覚めた。
頭に重みを感じる。
ベクも私が寝た後眠ってしまったようだ。
ふと窓の外に目をやると景色は大きくかわっている。
｢うわぁぁぁあっ…！！｣
BH｢ん、、？A？｣
｢ごめん…起こしちゃった？｣
BH｢あれ、俺寝てた？｣
｢寝てたよ笑｣
BH｢全く記憶がない笑 うわぁ、すごいな〜海。｣
｢私も今見て感動してたところ！あ、でもそろそろつくねっ｣
BH｢なんでそんなワクワクしてるの笑 朝は超不機嫌だったのに笑｣
｢だってこんな景色見せられたら機嫌も治るでしょ！｣
窓に張り付いて景色を見ようとすると
BH｢はいはい、わかったから座って笑｣
ベクに止められた
｢んぅーっ…っはぁ！｣
3時間ほど新幹線に乗っていて固まった体をほぐすように大きく伸びをする。
昼ごはんは新幹線の中で済ませた。
｢旅館にチェックインするにはまだ時間早いね笑｣
BH｢遊びに行かない？｣
｢えでも、一応仕事中だよ？｣
BH｢ちょっとくらい大丈夫だって笑 だいたいあの課長が予定言い忘れてるのが悪いんだし。 それに明日もこの服でいるわけにもいかないでしょ笑｣
｢まあそりゃそうだけど。｣
BH｢よしっじゃあチェックインするまで買い物しよう！今日はデートだ！！｣
｢ええ！？｣
連れてこられたのは大きなショッピングモール。
BH｢あっ｣
ベクが何かを見つけた様子で私の手を引っ張っていく。
｢えっちょっとどこいくの｣
入ったのはレディースのアパレルショップ。
店頭においてある服に目がいったみたい。
BH｢これとこれと…あっ、これも、あとこれ！｣
次々と服やら靴やらを渡される。
｢え…え、え？｣
BH｢はい試着室へGo！｣
背中を押されて試着室に押し込まれる。
仕方なく着替える。
どっちにしろ明日着る服買わないといけなかったし。
でも普段こんな格好しないからちょっと恥ずかしいな…
｢ベク…｣
BH｢あっ着られた？ﾜｸﾜｸ｣
ほかの服を見ていたベクを呼ぶ。
｢どう…かな？｣
BH｢…｣
黙ったまま動かない。
と、ベクが両手で顔を覆った。
さすがに不安になってくる。
｢ベク？似合ってなかった…？｣
BH｢ちがう…可愛すぎて…｣
耳まで赤いベクにつられて赤くなってしまった。
｢あ、、ありがとう…｣
BH｢…｣
｢…｣
BH｢明日、それ着てね。すいませーん、これください｣
ベクが店員さんを呼んでレジに行こうとするのを止めた。
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作者名：ゆきんこ | 作成日時：2016年8月6日 10時
