赤ちゃん育てます！２ (ページ10)

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有岡side

あれから慧ちゃんが元気ない。夕ご飯もお風呂もおとなしかった。理由は立たなかったことだと思って間違いないとは思うけど、なんとなく1人にしちゃダメだと感が働いてる。

有「慧ちゃん、今日は大ちゃんといようね。」

伊「 ( ｡_｡)ｺｸﾝ」

有「元気出してよ。歩けなくたって、みんな慧ちゃん

の味方だよ。」

辰くんとともくんは疲れたこともあってすぐに寝てくれたんだけど、慧ちゃんがなかなか眠れない。だから今日歩けなくたっていつでも俺たちがいることを伝えながら寝かせに入る。

伊「……(´-ω-`)ｽﾋﾟｰ。」

薮「寝た？ちょっと話し合おうぜ。」

有「分かった。でも今は離れたくないから一緒に

連れてくね。」

慧ちゃんを抱っこしたままみんなのところへ行くと、みんな思いつめた顔。

重「慧ちゃんに悪いことしたなぁ。」

渡「俺、辰くんとともくんが立て続けにできたから、

イルカがくれた奇跡だと思って期待しすぎたかも。」

中島「それは俺らもだよ。ごめんなぁ。」

みんな申し訳なさそうに慧ちゃんに語りかけてる。

有「みんながそんな顔してたら、慧ちゃんもっと

頑張っちゃうよ。この子、みんなの顔色見てるんだから。」

高「確かにみんなの表情見てるよね。辰くんと

ともくんの顔も。」

有「そう、だからいつも通りでいてあげて。」

全「分かった。」

俺の言葉にみんな納得してくれた。

桐「慧ちゃんはお兄ちゃんって思いが強いのかも

しれんな。だから2人ができるなら僕もって頑張ったん

やろな。」

有「たぶんね。出会った時から2人を守ってたくらい

だもん。でも赤ちゃんの1年って大きいよね。」

桐「やな。歩ける時期に歩かせてもらえんかったん

やろうから。」

ラ「どういうこと？」

桐「だいたいやけどな、辰くんとともくんの時期に

歩ける子が多いんよ。その時期に慧ちゃんは虐待されてた

としたらさ…。」

知「動かないことを選択するってこと？」

有「うん。慧ちゃんが何かしようとする度に叩かれて

たりしてたらだけど。」

目「確かに自分だったらそうするかもしれない。」

目黒の言葉にみんな確かにと頷いた。確証はないけどね

有「慧ちゃんのことだから、明日から立つことに必死

になると思うんだ。だから助けてあげよう。」

俺の言葉にみんなが大きく頷いてくれた。やっぱりこの団結力が俺は好きだわ。