話 ページ18
桐山side
亮平としげの話はなんだろうと思いつつも、ともたちから絵本の催促をされたから読んであげとる。
神 「あきと、これ。」
桐 「今日はだるまさんやな。ええで。」
この絵本、保育園でも人気なんよな。ともたちもケラケラ笑っとる。次はちょっと長い絵本。読んどるうちに寝てくれるかな。お風呂後は辰くんが絵本が見えるように真ん中、慧ちゃんが聞こえるように左側、ともが右側って決まってるんよ。何も言わんでもその態勢になるのすごいわ。
伊・深・神 「Zzz…(*´〜｀*)。」
ふふっ。かわいい寝顔やな。風邪ひかんように布団をかけてあげてみんなのところへ戻った。
桐 「3人とも寝たよ。」
中島 「照史、ありがとう。」
中間 「照史と大ちゃんはやっぱり早いね。」
有 「そりゃ、保育士ですから！(*｀ω´*)ﾄﾞﾔｯ」
山 「大ちゃんのドヤ顔いらなーい。」
有 「なんだとー٩(๑`ω´๑)۶。」
全 「(笑)。」
場が和んだところで亮平としげの話を聞きますかね。
桐 「で、話ってなんなん？」
阿 「慧ちゃんが歩けなかった時から気になってはいた
んだけどさ、あの子たち特に慧ちゃんは一緒ってことに
こだわってる気がして。」
八 「亮平の聞いて確かにって俺も思った。」
藤 「亮平が一緒に靴並べること提案したらすんなり
納得してくれたんやわ。」
阿 「だから一緒にやってあげることが今は大切なの
かなぁって。」
桐 「いつかは一緒じゃなくてもいいことを伝えなきゃ
いかんけど、確かに今はええと思う。」
有 「たぶん施設では一緒に何かをするってことをして
こなかったんだろうしね。」
一緒に何かしたいって子ども特有の自我だしな。ただ依存しすぎないようにこちらが駆け引きせんとな。
山 「ただ、個人差があるものに一緒はどうなんだろう？」
有 「今回のように伝えるしかないよね。」
阿 「なんとなくだけど、慧ちゃんってできるまで時間
かかるタイプだよね。」
佐 「亮平と同じタイプだね。」
阿 「うん。でも出来てからは辰くんたちと同じように
出来るからそれを伝えるしかないのかな。」
知 「あとは今回のように気持ちを違うものにシフト
するのもいいんじゃない。」
桐 「たぶん、ちぃのが1番いい気がするわ。」
一緒に生活してて思ったんは3人とも負けず嫌いやろし。大人でも気持ち切り替えたら出来るってことあるしな。
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作者名：いのふかゆとめめ | 作成日時：2023年11月22日 13時
