お店へ ページ11
涼太side
もうそろそろ子どもたちが来るかな。夜の仕込みも終わったし開店までは時間あるから外で待ってようかな。
照 「あっ!パパー!」
涼太 「おかえり。みんな元気かな?」
康 「げんきー!なっ。」
全 「ねー!」
それぞれが元気って言ってるから大丈夫かと思ってたら、雄也くんと辰哉が
雄 「慧と大介、要注意。何かあったみたい。」
辰 「大介はあとで話聞いてみるね。」
雄 「慧はなんでもないって言ってるけど注意して見ておく。」
と言ってお店の奥に入っていった。お互いの長男が頼もしい。薮家も俺の家も共働きだからどうしても長男に負担がかかってしまって申し訳ないな。子どもの様子は親の努めなのに。
亀 「おぉ!薮家に宮舘家。いらっしゃい。あとでそっち行くからな!」
大貴 「まってるー!」
ラ 「まってりゅー!」
元気な返事のあとは勉強好きな亮平の言葉。
亮 「おべんきょうしてるね!」
亀 「亮平、えらい!みんなも宿題頑張れよ。」
照 「けいちゃんとりょうへいがいればだいじょうぶ。」
あっ、今子どもたちに話しかけてるのは、ここのオーナーの亀梨さん。家に誰もいないときの子どもたちの留守番のこと話したら、ここの奥を使わせてくれた人。本当に感謝しかないです!
涼太 「亀梨くん、いつもありがとうございます。」
亀 「いいんだよ。あいつら可愛くて仕方ないだから。」
そう言いながら子どもたちのところに行こうとする亀梨くん。薮家と俺の家がここに来る時はいつも子どもたちと一緒にいてくれるんだ。だから大介と慧ちゃんのことお願いしようかな。
涼太 「あの、亀梨くん。大介と慧がいつもと違うらしいのでちょっと見てもらってもいいですか?」
亀 「具合悪いのか?」
涼太 「長男たちの言い方は精神的っぽいんですよね。」
亀 「なるほど。力になれるかは分からないけど注意しておくよ。」
涼太 「すみません。本当は俺が行きたいんですけど、夜の開店準備がせまってるので。」
亀 「了解。頼ってくれて嬉しいよ。さて、ちゃんと宿題してるかな?」
涼太 「亮平と慧ちゃんは頭いいから、すぐ終わるけどあとはどうでしょうね(苦笑)。」
亀 「(笑)。なら俺がチビたちの相手しないと終わらないな。行ってくるわー。」
俺、いい人に恵まれてるよ。だからこそ亀梨くんに恩返しできるように仕事頑張らないとね!
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作者名:いのふかゆとめめ | 作成日時:2023年3月26日 14時