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あれから弥奈に案内されて社にある立派な露天風呂に入った二人。
真希「あんな立派な露天風呂、神社にあるレベルじゃねえだろ。」
弥奈「この辺りは昔から温泉が沸いているので、温泉があるご家庭も何軒かありますよ。」
真希「何もねぇと思ったたけど、案外いいところじゃん。」
弥奈「気に入っていただけたようでよかったです。でも、やっぱり浴衣少し小さかったですね…。」
真希の足元を見て弥奈が言う。真希の身長は170くらいあるのに対して弥奈は150程度。
真希「別に寝巻きとして着るんだし、気にならねぇよ。にしても、お前小さいな。」
弥奈「そうでしょうか？村では普通くらいかと…。」
真希「その基準、村の婆さんたちだろ。」
弥奈「ええ。参拝に来られるのはお年寄りや子供が多いですから。」
真希「はぁ。本当、箱入り娘だな。」
そう言うと、「箱入り娘ってなんですか？」と聞いてくる弥奈は相当な世間知らずだ。
真希「いいんだよ。気にしなくて。」
弥奈「……。」
弥奈の目から光が消え、その場に立ち尽くす。
真希「弥奈？おい、弥奈！聞いてるのか？」
何度声をかけても反応がない弥奈を抱えて、急ぎ棘とパンダたちの元へ向かう。
真希「おい！パンダ、棘！弥奈が！！」
パンダ「どうしたんだよ、真希。」
棘「！ツナツナ！！」
棘が指さす先には真希に抱えられた弥奈が。
真希「突然、こんな状態になっちまったんだよ。」
弥奈をおろし、寝かせる。まだ、意識が戻っていないようで天井を見つめている。
パンダ「意識、と言うより中身がないって感じだな。」
棘「しゃけ。」
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作者名：雪菜 | 作成日時：2021年2月14日 1時
