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祈本里香の両手は虚空を切る。
手を伸ばし私を捕まえようとするが、私に触れることすらできない。
私は 祈本里香に構わず乙骨憂太に近づく。
顔を下に向けている乙骨憂太の両頬を掴む。
憂太「えっ?…なんで…。」
目の端には涙が溜まっており、驚きで目を見開いていた。
貴女「私に呪いは効かない。大丈夫。貴方は私に傷一つつけてない。」
小さな子供をあやすように額と額をくっつける。
憂太「…里香ちゃんが…消えていく…」
祈本里香は徐々に姿を消していく。力を使い果たしたのか引いたようだ。
貴女「安心して、祓ったわけじゃない。元に戻っただけだよ。」
憂太「なんで…」
悟「Aに任せて正解だったよ。」ニヤッ
悟には全部お見通しか。
貴女「気が変わった。」
乙骨憂太から少し離れて手を差し伸べる。
憂太「えっ?」
貴女「乙骨憂太、自害しようものなら私が貴方を呪ってやる!」
憂太「???」
貴女「死に縋って逃げようなんて甘い考え、捨てなさい。本当に誰も傷つけたくないなら。」
憂太「僕が…僕が生きてたら…また、誰かが…」
貴女「貴方がいなくなったら、 祈本里香はどうなるの?」
憂太「里香ちゃん…?」
貴女「貴方に憑いてる 祈本里香の魂は多分、この世に取り残され彷徨うことになる。貴方だけでなく、 祈本里香も救われないのよ!」
本当に貴方が呪われてるなら……ね。
憂太「そんなの…嫌だ!」
貴女「なら、解呪するしかない。」
憂太「でも、どうしたら…。何をしたって…里香ちゃんは…。」
悟「なら、高専に来ればいい。呪いを知り、学ぶことでその真意に辿りつけるかもしれない。それにその力を誰かを傷つけるんじゃなく、救うために使えるようにもなる。」
憂太「高専…に…」
悟「諦めるのはそれからでも、遅くはないだろう。それに、君を受け止めることができるAもいるしね。」
貴女「勘違いしないで。今回の件は、能力から見て私が適任だっただけだから!」
悟「もー、素直じゃないなAは〜。」
そんなことがあって、乙骨憂太。
もとい憂太を高専に迎えることになった。
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わァ〜… - ⸜(*ˊᗜˋ*)⸝凄いですね!この小説!今14まで行ったんですが最後ら辺の「目隠しだけは」の後の所が「めてよ」と書いてあります!修正ですかね? (2023年1月22日 23時) (レス) @page16 id: aff6f0444c (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - 莉緒さん» ありがとうございます! (2022年2月14日 16時) (レス) id: 5ee493087a (このIDを非表示/違反報告)
莉緒 - コメント失礼します。話がとてもどタイプでした!!続きが楽しみです! (2022年2月13日 3時) (レス) @page42 id: e8a57b3ea6 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(くれは) - 続きみたいです (2021年6月15日 18時) (レス) id: 605309b64c (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 恵(プロフ) - 原作沿い読んでみたいです! (2021年3月2日 0時) (レス) id: af2cedb42a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪菜 | 作成日時:2021年2月12日 9時