六話 ページ8
貴女「私の術が解けかけている。高専には反転術式を使える人がいるようだね。」
灰原「すごい!そんなことまでわかるの?」
関心したように言う雄は本当に高校生なのだろうか。
貴女「はぁ。敵かもしれない私に警戒心なさすぎでしょ。もし、私が雄を殺しにきてたらどうするの?」
灰原「Aはそんなことはないでしょ?」
貴女「なんで、そんなことが言えるの?」
雄を押し倒して馬乗りになり、弦を首近くに張る。
灰原「Aはそんなことしないよ。昼間だって助けてくれたじゃん!」
表裏のない言葉と表情で言われ、我ながらあほヅラをしてしまう。
貴女「全く。あの金髪くんは大変ね。」
弦をしまい首から手を離す。
灰原「なんで七海?あと、その…。」
何故か顔を赤くしている雄。
貴女「何?どいて欲しいの?」
灰原「そうだよ!その…色々辛いというか…男の性というか…。」
ああ。そういうことね。
貴女「なら一晩泊めてよ。依頼主に君たち庇ったことがバレちゃってね。君たちの暗殺の依頼されてるんだ。」
灰原「えっ?!暗殺?!」
元から大きな目がより大きくなる。
貴女「ああ、安心して依頼は受けないから。でもね、依頼を拒否したから今まで住んでたホテルから逃げなくちゃならないんだ。だから、責任とって泊めて。」
灰原「でも、先生にバレたら…。」
貴女「大丈夫。バレないうちに起きて出て行くから。それに…。」
体を反転させて、雄の布団に潜り込む。
貴女「こうすれば見えないでしょ?」
雄に敵意がないことを手に取って雄に抱きつき、外から見えないようにする。
灰原「えっ///ちょっと、近いよ/////」
顔を赤くする雄は顔に出やすいのか、思ってることが手にとるようにわかる。
貴女「大丈夫。雄が変な気起こしたら、弦で吊し上げるから。」
赤かった顔が一気に真顔になる。
灰原「それは…やめてほしい。」
貴女「じゃあ、治療代はチャラでいいから。おやすみ。」zzz
夜の風を浴びた体に雄の体温が心地よくて、眠りに落ちるのに時間は掛からなかった。
貴女side終
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ラッキー - はじめまして。神小説堀当てて舞い上がってる者です。これからも更新待っています。頑張ってください。 (2021年3月5日 23時) (レス) id: 26b27daa61 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白(面白い)♪ - 中々見ない小説のタイプですが!!面白そうですね。更新待ってます!!! (2021年3月2日 4時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪菜 | 作成日時:2021年2月18日 12時