三話 ページ5
金髪くんは大した外傷はないが、ゴールデン君は深い傷が多い。
貴女「ちょっと失礼するよ。」
ゴールデン君の腕に触れ、弦を操作し縫合していく。
灰原「あれ、血が止まってる…。」
貴女「一応縫合はしたが、応急処置だよ。帰ったらしっかり治療を受けた方がいい。」
灰原「なんで、ここまでしてくれるんですか？」
なんで…か。
貴女「あら、タダとは言ってないわよ。これ、請求書ね。今度あった時にいただくから♡」
治療代150万と書かれた請求書を渡す。
灰原「えっ？高っ！！！」
これでもおまけした方だよ。
七海「何をしてるんです。灰原、さっさと帰りますよ。」
立つのもやっとの癖に。
貴女「このくらいなら、地面にへばりついて行けば移動できるでしょ。」
金縛りを解き、二人を解放する。
貴女「じゃあ、私は仕事が残ってるから。今度会ったときにお代は頂戴するよ。」
二人を背に呪霊の元へ向かう。
七海「灰原、お代ってなんのことですか？」
灰原「えっと、治療代？」
貴女「じゃあ、また会うかもね。金髪くん。ゴールデンレトリバーくん。」
戻ったら呪霊を連れて時の器のところまで持っていかなくては…。
貴女side終
灰原side
七海「金髪くん…。」
灰原「ゴールデンレトリバー…。」
さっき助けてくれた人は着物の袖を靡かせながら、山へ消えていってしまった。
灰原「綺麗な人だったね！」
味方じゃないとわかっていても綺麗だと思った。
七海「ただのぼったくりでしょう。」
確かに請求額は高かったが、術師の世界じゃ大した額じゃない。
灰原「だけどさ、味方でもない僕たちを助けてくれたよ。」
七海「まあ、その節は感謝しています。」
“また、会うかもね”
その一言が何故か嬉しかった。
七海「しかし、この件は報告しなければなりません。」
灰原「わかってるよ。」
高専までの帰り道、不思議と傷は痛まなかった。
灰原side終
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ラッキー - はじめまして。神小説堀当てて舞い上がってる者です。これからも更新待っています。頑張ってください。 (2021年3月5日 23時) (
レス) id: 26b27daa61 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白（面白い）♪ - 中々見ない小説のタイプですが！！面白そうですね。更新待ってます！！！ (2021年3月2日 4時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪菜 | 作成日時：2021年2月18日 12時
