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軽快な朝の挨拶が飛び交う教室。その窓際1番後ろの席……所謂主人公席に俺は座っていた。1年3組、出席番号20番。席順はクジらしい。そして1人、ぺっちゃりと机に伏している黒髪が真ん中より少し後ろの席に居る。席順表を先程盗み見て名前はわかっているのだ。影山飛雄。……完全にハイキューの世界ですありがとうございます。
昨日から驚きの連続できっとそこの感覚は麻痺しているのだろうか、それともこの世界を気付かぬうちに受け入れていたのだろうか。俺の中に沸きあがる気持ちは純粋な喜びだった。ハイキューはスガさん寄りの箱推し。そして腐男子な俺にとって、その世界に入れるというのはまさに至福なのである。
最も、大して家事スキルがある訳では無い俺に一人暮らしという難題は課せられているが。推しの為ならなんのその、だ。
母親が言っていたように、俺は今どこの部にも所属してないんだろう。幸いまだ4月後半らしく、部が決まってない人間もちらほらいる。ここはやはりバレー部に入りたい。入って烏野の天使達を眺めたい。が、俺にはバレー経験が無い。今のバレー部1年は皆経験者だし、ボールにも触れたことの無い俺が推し達を愛でたいという不純な動機で入部志願して良いものか……という気持ちもある。
｢ねぇねぇ、冬郷君！部活、何にした？｣
｢え……あぁ、まだ決めてないよ。｣
｢なら、調理部入らない？冬郷君と一緒にお菓子作りたいなぁ！｣
｢んん……調理部。｣
ふわふわとしたクリーム色の髪をなびかせ、にこやかな笑顔を浮かべたのはクラスの女子だ。名前はわからない。まず席に座って貰って席順表を見て覚える必要があると思う。相手は俺の名前を知っているらしかったし、まぁ数日同じ教室なら覚えのいい人間はそうなのだろう、と思っていても少し罪悪感が残った。
何故俺と一緒になのかとも思ったが、部員を増やす為の言葉なのだろう。こんなに可愛い子があちらこちらにそんな言葉を振りまいたら勘違いをする男も出そうだ。大丈夫だろうか。
｢うーん、ごめんね。俺ちょっと気になってる部活あるし、料理あんまり得意じゃないから。｣
｢そうなの？……じゃあ、作ったお菓子とか、プレゼントするから食べてくれる……？｣
｢……ウン。楽しみにしてるよ。｣
申し訳ないという顔を精一杯作ったつもりだったが、彼女の瞳に映る俺の顔は殆ど変わらぬ無のままだ。気持ち眉が下がった程度。申し訳なさそうにしろよ、俺。
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モブ - 今、更新はして無いんですか？すっごく好きな小説です！ (2020年8月20日 19時) (
レス) id: 66352f2bb5 (このIDを非表示/違反報告)
つむ狐(プロフ) - ゆきねこ。さん» ちまちまでも嬉しいです…！！いつまでも待ち続けます！！急かすような言動失礼しました…(汗) (2020年4月16日 0時) (レス) id: 3fb52abb2a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - つむ狐さん» ちまちまですが更新していきます！だいぶ亀ですがお待ちいただけたら幸いです〜！ (2020年4月16日 0時) (レス) id: 3dc1d9999b (このIDを非表示/違反報告)
つむ狐(プロフ) - めっちゃ面白くて好きです！もうこの小説は更新されないのでしょうか…？ (2020年4月15日 23時) (レス) id: 3fb52abb2a (このIDを非表示/違反報告)
あずき♪（チームあみ） - 失礼します 夢主が腐男子は神でした。すごい面白いです！！！頑張ってください (2020年3月11日 9時) (レス) id: ab8cadff73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年2月3日 7時
