全ての始まり ページ1
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いつも通り、就寝したはずだった。
大天使スガエルの総受けアンソロジーをアニメイトで大量買いして、大興奮の心がぴょんぴょん状態で読み漁って、幸せな気持ちで就寝したはずだった。だというのに。
｢……どこだここは。｣
俺は全く見覚えのない部屋の中心に立ち竦んでいた。心底意味がわからない。夢か、とも思ったが、夢の中でこれ夢だわ〜！と思った事など今まで無かった俺はイマイチその選択にもピンと来なかった。殺風景なその部屋はマンションの一室ような構造。キッチンとリビングを仕切る壁は胸の高さで、きっと料理をしている姿が見える。リビングの先には、ふかふかなソファの向かい、低い棚の上に大型テレビの乗った居間。その隣の扉を開ければ寝室。セミダブルのベッドとワークデスク、本棚。クローゼットを開ければ中に見慣れた私服たちと、学ラン。探索はTRPGの基本だが、実際恐怖心で調べたくない。何か出てきたら怖いだろ。
見覚えのあるものの中にひとつだけある違和感からそっと目を逸らし、ワークデスクの引き出しを開ける。この部屋のらしき書類やガス、電気の明細書、そして通帳が入っていた。通帳には見覚えがあるが、他はわからない。何気なく通帳を開けば、毎月一定額が振り込まれ、妥当な額が払われていた。きっと家賃その他諸々だろうが、この一定額は仕送りか何かだろうか。わからない。
ベッドを見ればスマホが充電コードにささったままだった。見慣れたシルバーのスマホに指を滑らせる。電波もしっかり立っているし、なんならWiFiが繋がっている。時刻は20時32分だ。LINEを開けば登録は両親のみで、友達や幼馴染の連絡先が何ひとつない。そんな、だって。大学の友人も、ついこの間LINE通話をしたばかりだ。混乱に混乱が募る。
1度リビングまで引き返し、リビングの隣にある扉を開いた。すぐ正面に洗面所と洗濯機。左の扉はトイレ、右のすりガラスの扉は風呂場。特に収穫はなさそうだ。しょんぼりと項垂れた俺はふと、目の前の鏡にうつる自分に目を向けた。
｢…………えっ。え？は、え。｣
目の前の自分の髪の毛は銀で、目は深い青。めちゃくちゃやる気の無さそうな顔面だが、確かにそれは2次元の顔立ちだった。自分が2次元になったらこんな感じなんだろうな、という顔立ち。髪の色も目の色も違うけれど。
どういう事だ。2次元に来たのか？慌てて寝室へ駆け込み、床に鎮座していたスクールバッグに手を突っ込んだ。
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モブ - 今、更新はして無いんですか？すっごく好きな小説です！ (2020年8月20日 19時) (
レス) id: 66352f2bb5 (このIDを非表示/違反報告)
つむ狐(プロフ) - ゆきねこ。さん» ちまちまでも嬉しいです…！！いつまでも待ち続けます！！急かすような言動失礼しました…(汗) (2020年4月16日 0時) (レス) id: 3fb52abb2a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - つむ狐さん» ちまちまですが更新していきます！だいぶ亀ですがお待ちいただけたら幸いです〜！ (2020年4月16日 0時) (レス) id: 3dc1d9999b (このIDを非表示/違反報告)
つむ狐(プロフ) - めっちゃ面白くて好きです！もうこの小説は更新されないのでしょうか…？ (2020年4月15日 23時) (レス) id: 3fb52abb2a (このIDを非表示/違反報告)
あずき♪（チームあみ） - 失礼します 夢主が腐男子は神でした。すごい面白いです！！！頑張ってください (2020年3月11日 9時) (レス) id: ab8cadff73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年2月3日 7時
