:Re インゲニウム ページ49
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罪を思い知らせんが為に、僕は兄の名を使った。
ぐっと身体に力を入れる。動ける、いや、動け！轟くんがヒーロー殺しに間合いを詰められ、今にも切られそうになっていた。完全に解けきった訳では無い個性の所為で重い身体にムチを打ち立つ。今ここで立たなきゃ、二度と。もう二度と彼らに、兄さんに……
｢レシプロ…バースト！！！｣
追いつけなくなってしまう！
思い切り蹴りあげた刀は折れ、遠くへと飛んで行く。空中でぐるりと身体を捻り方向転換し、地面に着地した勢いのまま再度ヒーロー殺しの方へと飛び蹴った。腕で受け止めたヒーロー殺しは、そのまま後ろへと飛ばされていく。
｢飯田くん！！！｣
｢解けたか。意外と大したことねぇ個性だな。｣
緑谷くんの嬉しそうな、少し安堵した様な声。轟くんの、ほっと詰めていた息を吐いた音。僕はこれ以上、彼らに迷惑を掛けたくない。
｢轟くんも緑谷くんも、Aくんも……関係ない事で…申し訳ない……｣
｢また、そんな事を……｣
｢だからもう、君らにこれ以上血を流させるわけにはいかない。｣
緑谷くんの言葉を遮る形で、自分なりのけじめを言葉にする。やられた箇所の痛みが広がって、もうどこが痛いのかわからない。それでもここで立って、そして、インゲニウムを生かす。これからの僕を、ちゃんとヒーローにする為に。ここで折れてはいけない。
｢感化されとりつくろおうとも無駄だ。人間の本質はそう易々と変わらない。おまえは私欲を優先させる贋物にしかならない！
ゆらりと立ち上がったヒーロー殺しが、まるで呪いを掛けるかの様にそう口にしながらこちらを睨めつける。そうだ。その通りさ。贋物、今はまだ紛い物でしかない。ヒーローなんて、烏滸がましい。
轟くんが此方を見上げる。君は優しいからな、分かるさ。何を言いたいのか。
｢時代錯誤の原理主義だ。飯田、人殺しの理屈に耳貸すな。｣
｢いや、言う通りさ。僕にヒーローを名乗る資格など……ない。｣
｢！！｣
ほら、やっぱり。僕が気にしてしまうと思って、そうやって言葉を掛けてくれる。良い友人、本当にそうさ。勿体ないくらいに良い友人だ。
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:Re インゲニウム �□�←轟から飯田へ �ア┯矯�6巻終了
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じゃがりこ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2018年11月4日 15時) (
レス) id: f3618771b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - ゆーとさん» ああ、ごめんなさい！教えて下さりありがとうございます！ (2018年9月27日 15時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーと - とても面白く、一気読みさせていただいているのですが、Re:インゲニウム�△�｢OはOでも〜｣とありますが、AOはA型、BOはB型になり、O型になるのはOOだけですよ (2018年9月27日 15時) (レス) id: f375cefe03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - 瑞稀さん» ありがとうございますー！そう言って貰えて嬉しいです…！頑張ります！ (2018年4月30日 21時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - いいところで…！！！夢主くんの性格大好きです！！今後どーなるのか気になります！更新楽しみにしてます！！ (2018年4月30日 21時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月23日 2時
