轟さん家の親子事情 �� ページ34
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｢やっと俺の仕事を見る気になったか。…この1週間、ヒーローの何たるかを叩き込んでやる。｣
これが、親バカ？何かの間違いだろ。
一通り館内を歩き回り、最後に親父の所へ連れられた。心読みくんの言っていた親父の印象は、何だか別の人間の話を聞いているようで釈然としない。今だって厳格な態度を貫き、ふんぞり返って此方を見下ろしている。嫌いな事に変わりはないが、No.2などおいそれとなれるものでは無い。何か学べるものがある筈だと思って来たが、俺を利用しようとする時の目が変わらずそこにある。選択肢、やっぱ間違えたか。
｢後、そこの小僧。お前はうちのサイドキックが呼んだ。そいつに学ぶなりこっちに着いてくるなり好きにしろ。だが、焦凍の邪魔はするな。｣
｢てめ、｣
｢基本的にはエンデヴァーさんにお世話になるつもりです。ああ、勿論。邪魔はしませんよ。｣
Aはついでだとでも言うような口振りの親父に思わず怒鳴ろうとするも、A本人が笑顔で躱す。無理をしている様子は無く、いつも通り穏やかに笑っている彼に僅かに首を傾げた。あんな言われ方で良いのか。
ひとまず部屋に荷物を置いてこいと、親父から解放される。未だ心に溜まったムカムカがおさまらねぇ。本人は平然としているのだから、俺が怒る事じゃないんだろうが。
｢焦凍君？行くよ。｣
｢……嫌じゃ、ねえのか。｣
｢え、何が？｣
｢親父の態度。あんな、俺の事しか見ねえみたいな…｣
｢ああ、本当にね〜。焦凍君大好きだよねお父さん。｣
Aの言ってる意味がわからない。日本語だよな？あれのどこが大好きに見えたんだ。完全に駒扱いだろ。思わず眉を顰めれば、かっちゃんになってるよ、と眉間を指で伸ばされた。
｢まぁ、職場体験的には褒められた態度じゃないけどさ。焦凍君の事本当に大事なんだなって思ったら怒る気も失せちゃった。｣
｢……親父は、俺の事そんな風に思ってるわけじゃ、｣
｢そうかな。ああいや、そういう事実も確かにあったんだと思うよ。そう思える何かがあったんだよね。……なら尚更、この1週間で何か見つけられるかもしれない。｣
あくまで俺の憶測だけど、と肩を竦めるAは、一体何に気づいたんだろうか。親父の事などわかりたくもないが、今回はそういう所も含めて体験と見学をしに来たのだ。渋々といった表情で頷く俺に苦笑を漏らし、早く行こうと歩を進めるAの背を追った。
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じゃがりこ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2018年11月4日 15時) (
レス) id: f3618771b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - ゆーとさん» ああ、ごめんなさい！教えて下さりありがとうございます！ (2018年9月27日 15時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーと - とても面白く、一気読みさせていただいているのですが、Re:インゲニウム�△�｢OはOでも〜｣とありますが、AOはA型、BOはB型になり、O型になるのはOOだけですよ (2018年9月27日 15時) (レス) id: f375cefe03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - 瑞稀さん» ありがとうございますー！そう言って貰えて嬉しいです…！頑張ります！ (2018年4月30日 21時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - いいところで…！！！夢主くんの性格大好きです！！今後どーなるのか気になります！更新楽しみにしてます！！ (2018年4月30日 21時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月23日 2時
