轟 焦凍:オリジン ページ4
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｢………何のつもりだ。全力…？クソ親父に金でも握らされたか…？イラつくな………！｣
全力で。左を使えと言っているのだ、
｢イメージ……電子レンジの……爆発…しない……爆発…しない……！しない！！｣
ブツブツと何かを呟く緑谷にゾッとし、向かってくる身体に慌てて氷結を掛けた瞬間、腹に重い一撃が入った。
｢モロだぁーーー！生々しいの入ったあ！！｣
｢はっ………くっ、ゲホッ、｣
危うく鳩尾に入るところだった。クソ痛え。けど、ここで負けたらそれこそ親父の思うツボだ。身体に降りた霜が邪魔くさい。それでも向かってくる緑谷に氷結を発動させるが、避けられる。もう既に握れもしない様なひしゃげた指を、口を使って動かす緑谷に、俺は困惑した。何で、そこまで。お前には俺みたいな理由なんか無いはずで。
｢期待に、応えたいんだ……！笑って、応えられるような…カッコイイ人に………なりたいんだ！！｣
思い切り頭突きをかまされる。それに少し飛ばされ、転けそうになりながらも何とか着地した。
笑って期待に。それは強い意志の宿った瞳に突きつけられた、俺への違和感。俺が今何故、此処に立っているのかという、違和感。俺は、親父の意思で此処に立っている？親父に反発する為に、今まで耐えてきた？
｢だから全力で！やってんだ、皆！！
君の境遇も、君の決心も、僕なんかに計り知れるもんじゃない………でも…………っ、全力も出さないで1番になって完全否定なんて、フザけるなって今は思ってる！！｣
それは、古い記憶。5つの頃、親父に無理を強いられ吐きながら床に這い蹲る俺を、庇ったお母さんが殴られる記憶。
｢うるせえ………｣
お前の様な恵まれた場所で生きてる、そんな奴にはわからないんだ。お母さんを悲しませた親父の言いなりになんかなりたくないと、言葉を出し掛けて飲み下した。個性を発動させたいのに、霜の降りた身体は震え、上手く発動してくれない。
此方へ追撃しようとする緑谷を見て、忘れていた記憶を思い出した。途中から思い出せない、当時の記憶。父の様になりたくないと泣いた俺に、お母さんが頭を撫でて言った言葉。
いいのよ、おまえはーー…その先は、何だっただろうか。
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じゃがりこ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2018年11月4日 15時) (
レス) id: f3618771b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - ゆーとさん» ああ、ごめんなさい！教えて下さりありがとうございます！ (2018年9月27日 15時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーと - とても面白く、一気読みさせていただいているのですが、Re:インゲニウム�△�｢OはOでも〜｣とありますが、AOはA型、BOはB型になり、O型になるのはOOだけですよ (2018年9月27日 15時) (レス) id: f375cefe03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - 瑞稀さん» ありがとうございますー！そう言って貰えて嬉しいです…！頑張ります！ (2018年4月30日 21時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - いいところで…！！！夢主くんの性格大好きです！！今後どーなるのか気になります！更新楽しみにしてます！！ (2018年4月30日 21時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月23日 2時
