名前をつけてみようの会 �� ページ30
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｢
｢名前！？いいの！？｣
｢ああ。｣
轟くんは、自分の名前をそのままカタカナにして使うみたいだ。彼の中できっと、色んな考えがあったんだと思う。ショート、と書かれた台紙を見た時、僕の頭の片隅にあった名前がカタリと音を立てて主張した。
｢爆殺王。｣
｢そういうのはやめた方が良いわね。｣
｢じゃ、私も…考えてありました。ウラビティ。｣
｢シャレてる！｣
かっちゃんの出した案は一刀両断された。爆殺王、なんて、ミッドナイトじゃなくても拒否すると思うが。かっちゃんらしいと言えばかっちゃんらしいのだが、如何せん"殺"という言葉が入るのはヒーロー的に駄目だ。反対に麗日さんのは、とても洒落ていて愛らしい。ミッドナイトも気に入った様で、声を弾ませていた。
｢思ったよりずっとスムーズ！残ってるのは再考の爆豪くんと……飯田くん、Aくん。そして緑谷くんね。｣
ミッドナイトの声に思わず肩を揺らす。さっきカタリと音を立てたその名前は、もう無視出来ない程に主張を増してきている。その名が嫌なわけじゃない。寧ろ、今では何よりも自分が胸を張れる名だと思う。だけど、それは今まで長い年月、蔑称だったものだ。心のどこかが、本当にこれでいいのかと。書こうとする手にブレーキをかける。
｢……じゃあ、俺。フローライト。｣
｢あら、天然石の名前？｣
｢はい。フローライトって色んな色があって、それぞれ特性があるんです。俺の個性みたいでしょ。……後、フローライトの意味は"固定化された思考や感情から解き放つ"。…大人、だとか、常識、だとかの固定概念に囚われずに、自由にいれるように。いつだって原点を見据えていける人間でありたい。｣
｢……成程、素敵ね。｣
Aくんの染み入る様な言葉は、しんとした教室に柔らかく響く。固定概念に、囚われずに。そうだ、もう蔑称だなんて思わなくて良い筈じゃないか。もっと言えば、別に蔑称だなんて言う程酷いものじゃなかったのかもしれない。だって、これを名付けたかっちゃんは、僕と仲が良かった頃に付けたんだ。そこからずっと、ブレずに呼び続けてきたんだ。今でこそ彼からしたら蔑称なんだろうけど、その"今"では麗日さんに意味を変えて貰った。
オールマイトに憧れたのも、ヒーローを目指す事にしたのも。いつだって原点にいたのは………
流れる様に台紙へペンを滑らす。あれ程迷っていたのが嘘の様に、僕はその2文字を書き記した。
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じゃがりこ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2018年11月4日 15時) (
レス) id: f3618771b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - ゆーとさん» ああ、ごめんなさい！教えて下さりありがとうございます！ (2018年9月27日 15時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーと - とても面白く、一気読みさせていただいているのですが、Re:インゲニウム�△�｢OはOでも〜｣とありますが、AOはA型、BOはB型になり、O型になるのはOOだけですよ (2018年9月27日 15時) (レス) id: f375cefe03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - 瑞稀さん» ありがとうございますー！そう言って貰えて嬉しいです…！頑張ります！ (2018年4月30日 21時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - いいところで…！！！夢主くんの性格大好きです！！今後どーなるのか気になります！更新楽しみにしてます！！ (2018年4月30日 21時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月23日 2時
