休め振替休日 �� ページ17
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｢轟少年、おめでとう。｣
そう言って焦凍君の首に銀メダルを掛けるオールマイトは、静かに彼へ問うた。
｢決勝で左側を収めてしまったのには、ワケがあるのかな。｣
｢…緑谷戦でキッカケをもらって……わからなくなってしまいました。あなたが奴を気にかけるのも、少しわかった気がします。｣
ぽつぽつと言葉を紡ぐ焦凍君の横顔は凪いでいて、どこか憑き物が落ちた様にすっきりとしていた。頭の中は色々な事で溢れかえっているのだろうが、少なくとも己の中でまず何を解決しなければならないかを見つけたのだろう。
大勢の観衆が賞賛の雄叫びをあげる中、彼は決意を口にする。
｢俺も、あなたのようなヒーローになりたかった。ただ……俺だけが吹っ切れてそれで終わりじゃ、駄目だと思った。精算しなきゃならないモノが、まだある。｣
｢………顔が以前と全然違う。深くは聞くまいよ。今の君なら、きっと精算できる。｣
焦凍君の身体を、オールマイトはしっかり抱き締める。オールマイトの抱擁は優しくてとても力強い。危うく泣きそうになる程に。焦凍君はゆっくりと目を閉じ、オールマイトの言葉を噛み締める様に頷いた。彼にとって小さい頃からの憧れで、同時に父から超えろと言われていた相手。でも、1番なりたいと思ったヒーローなんだろう。オールマイトの様になりたいと。
｢さて、爆豪少年！！…っと、こりゃあんまりだ……
伏線回収、見事だったな。｣
焦凍君を放し、かっちゃんの方へと歩みを進めたオールマイトは、彼の頑丈な拘束を見て苦笑した。ガポ、と音を立て口枷を外せば、かっちゃんは釣り上げていた眼を更に鋭くさせる。
｢オールマイトォ……こんな1番…何の価値もねぇんだよ。世間が認めても
柱に拘束されていなければ今にも突っかかりそうな勢いに、オールマイトはたじろいだ。然し、無理もない。今回に関しては、彼は完全にとばっちりである。俺は彼の葛藤を知っている。彼の挫折も、迷いも、それを乗り越えようとする気持ちも知っている。だからこそ余計にやり切れない思いは理解が出来た。それらを分かっているのであろう。オールマイトはひとつ頷き、かっちゃんに笑顔を向けた。
｢うむ！相対評価に晒され続けるこの世界で、不変の絶対評価を持ち続けられる人間はそう多くない。
受け取っとけよ！"傷"として！忘れぬよう！｣
｢要らねっつってんだろが！！｣
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じゃがりこ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2018年11月4日 15時) (
レス) id: f3618771b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - ゆーとさん» ああ、ごめんなさい！教えて下さりありがとうございます！ (2018年9月27日 15時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーと - とても面白く、一気読みさせていただいているのですが、Re:インゲニウム�△�｢OはOでも〜｣とありますが、AOはA型、BOはB型になり、O型になるのはOOだけですよ (2018年9月27日 15時) (レス) id: f375cefe03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - 瑞稀さん» ありがとうございますー！そう言って貰えて嬉しいです…！頑張ります！ (2018年4月30日 21時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - いいところで…！！！夢主くんの性格大好きです！！今後どーなるのか気になります！更新楽しみにしてます！！ (2018年4月30日 21時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月23日 2時
