個性のお話 ページ6
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｢う〜ん…個性が無いわけではなさそうですな。｣
レントゲンやカルテを見ながら、
｢ならどうしてでしょう？もうクラスの他の子達は皆個性を出現させているのに……｣
｢そうですねぇ……本人が無意識にセーブしてしまって出していないだけで、本当は出現している可能性もあります。もう少し様子を見ましょう。｣
少し焦った様に問うお母さんを、
やはり、この世界では個性が出ないのは稀な事であるのだろう。デクが無個性だと揶揄われていたのもその所為だ。
ありがとうございました、と診察室を出て会計を済ませる。家に帰る道中、車の中でお母さんは私に飴をくれた。
｢Aの個性、早くわかるといいわね。｣
｢うん。おかあさんのこせいかな、おとうさんのこせいかな。｣
｢ママのだったら人を救えるわねぇ。パパのだったら、少し危険な個性でもあるから気をつけないと。そういえばA、何で突然お父さんお母さんだなんて呼ぶ様になったの？｣
｢………、きぶん。｣
お父さんとお母さんの個性を交互に思い浮かべてそれを扱う自分を想像する。なんだかどっちもかっこいい。お父さんの方だったら、お父さんでも扱い切れてないんだからちゃんと扱える様にならないと。
そんな事を考えていた時、突然呼び方に疑問を持たれた。どうやらまだパパママ呼びだったようだ。子供の家族に対する呼び名なんてコロコロ変わるものだから救われたが、これが知らない筈の知識を披露していたとかだったら怖いところである。
あれから数週間様子を見ていたが、個性が出現する事は無かった。いよいよどこか悪いのではないかと再度心配し始めたお母さん。それを宥めているのはお父さんだ。
私は前世に独り置いてきてしまったおばあちゃんへと思いを馳せていた。家族3人を、"事故"という同じ原因で亡くして、寂しさに泣いてはいないだろうか。現世ではおばあちゃんは既に亡くなっているらしく、会った事は無い。あの、電話越しに聞いたおばあちゃんの涙声を思い浮かべると、ちくりと胸が痛む。両親と再開してから睡眠がとれている事も酷くやるせない気持ちにさせた。
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ゆきねこ。(プロフ) - シロさん» 続編でもよろしくお願いします(*´ω｀*)励みになります！！ (2018年2月10日 9時) (
レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - hshs(*´Д｀≡´Д`*)hshs ヤバい、ヤバい、興奮し過ぎて、ﾌｵｵｵ(^q^三^p^)ﾌｵｵ (2018年2月10日 5時) (レス) id: 55b0e9cf98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - ナマコカードさん» 大丈夫ですよ！これからも読んで下さると嬉しいです(´ω`) (2018年2月7日 22時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
ナマコカード - すみません、設定できたのですね。気づきませんでした。すみませんでした。 (2018年2月7日 18時) (レス) id: 54f25622c3 (このIDを非表示/違反報告)
ナマコカード - (名前)(名前)だと→【例】ひろしひろし という名前になってしまうので、(人1)で苗字を設定させるか、固定させた方がいいと思います！ (2018年2月7日 18時) (レス) id: 54f25622c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月2日 16時
