今僕に出来ることを �� ページ32
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第5種目:ボール投げ。
セイ！！という掛け声と共にボールを投げたのはお茶子ちゃんだ。フワフワと浮いたボールはそのまま空の彼方へと飛んで行った。記録は無限。辺りが騒然とする中、デクくんはどんどん焦りを生んでいる様だ。ボール投げ、デクくんの番が来た。
｢緑谷くんはこのままだとマズいぞ…？｣
｢ったりめーだ、無個性のザコだぞ！｣
｢無個性！？彼が入試時に何を成したか知らんのか！？｣
｢は？｣
デクくんがボール投げの円内に入ったと同時に、飯田くんが心配を口にする。かっちゃんはまだデクくんが個性を持った事を知らない。無個性だと言うかっちゃんに飯田くんは驚いた様に抗議した。知るわけが無いのだ。かっちゃんは違う会場だったのだから。
｢46m。｣
思い切り投げた筈のデクくんのボールは、そう遠くへも行かずぽとりと落ちた。
｢な……今確かに使おうって…｣
｢個性を消した。｣
｢！？｣
デクくんの方へと個性を発動したまま歩み寄る相澤先生。此処からでは話してる内容は余り聞こえないが、デクくんの大きな"抹消ヒーロー、イレイザーヘッド"の言葉にクラスの皆はざわつく。知らないと言う者もいれば、名前だけならわかるという者もいる。
ふ、と相澤先生がデクくんの傍を離れた。個性を戻したのだろう。思わず口角が上がってしまう。デクくんは今から、とってもかっこいい所を見せるのだ。大きく振りかぶり、ボールを投げる。
｢今｣
思い切り吹っ飛んだボールは、705.3m地点で着地した。人差し指を見れば、折れて赤黒く変色している。
｢あの痛み…程じゃない！！
先生……！まだ…動けます。｣
｢こいつ……！｣
折れた指を無理矢理動かし、ぎゅうと拳を作るデクくん。その姿に、相澤先生は満足そうに笑みを浮かべた。俺の隣ではかっちゃんが口をあんぐりと開けて驚いている。無理も無い。先程まで無個性だと思ってた人間が、突然馬鹿みたいな力を発揮して自分の記録を抜いたのだから。
｢どーいうことだこら！ワケを言えデクてめぇ！！｣
｢うわああ！！！｣
片手で爆発を起こしながら走り迫るかっちゃんに、デクくんは怯えを見せた。相澤先生はそんなかっちゃんを捕縛し、個性を発動させる。かっちゃんの手から爆発は出なくなった。
｢ったく、何度も個性使わすなよ……。俺はドライアイなんだ。｣
個性は凄いのに勿体無い。時間が勿体無いと次の種目へ移ろうとする相澤先生に、かっちゃんも抵抗を見せなかった。
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ゆきねこ。(プロフ) - シロさん» 続編でもよろしくお願いします(*´ω｀*)励みになります！！ (2018年2月10日 9時) (
レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - hshs(*´Д｀≡´Д`*)hshs ヤバい、ヤバい、興奮し過ぎて、ﾌｵｵｵ(^q^三^p^)ﾌｵｵ (2018年2月10日 5時) (レス) id: 55b0e9cf98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - ナマコカードさん» 大丈夫ですよ！これからも読んで下さると嬉しいです(´ω`) (2018年2月7日 22時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
ナマコカード - すみません、設定できたのですね。気づきませんでした。すみませんでした。 (2018年2月7日 18時) (レス) id: 54f25622c3 (このIDを非表示/違反報告)
ナマコカード - (名前)(名前)だと→【例】ひろしひろし という名前になってしまうので、(人1)で苗字を設定させるか、固定させた方がいいと思います！ (2018年2月7日 18時) (レス) id: 54f25622c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月2日 16時
