スタートライン �� ページ25
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けれど、もさもさの男の子のひしゃげていたはずの手足は、綺麗に元通りになっている。所々の擦り傷は残っている様だが、治癒を施されたのは確実だ。
ぐら、と猫っ毛の男の子の身体が傾き、そのまま地面に倒れてしまった。もしかして、私が無茶を言ってしまったのでは。
｢おやまあ、さっき見た時は凄い傷つき方をしてると思ったんだけどねぇ。見間違いだったかい？｣
｢えっ、い、いえ。そこの猫っ毛の男の子が、多分治癒したんやと…｣
｢はー、治癒の個性は珍しいからね。そんな子が居たなんて思わなかったよ。ほらほら、アンタもハリボー食べな。｣
｢あっ、有難うございます。｣
掌にハリボーを載せてくれたリカバリーガールは、そのままチュー！ともさもさの男の子に唇を伸ばした。切り傷達が綺麗になっていく。2人はそのまま、保健室へと担架ロボで運ばれた。
｢おや、起きたかい。｣
ゆっくりと意識が浮上したと共に、近くから声が掛かった。ここは何処だ。確か僕、入試で………。
そこまで考えてがばりと身体を起こした。
｢あっえっ、入試は！？｣
｢何寝ぼけてるんだい。とっくに終わったろ。もう校内に残ってんのは教師陣とアンタだけだよ。｣
｢リカバリーガール…！？｣
先程からの声の持ち主はリカバリーガールだった様だ。そうだ、そういえば僕、オールマイトから貰ったチャンスをダメにしてしまったんだった。
｢う、うぅ〜〜！｣
｢何泣いてんだい。そうだ、さっきまで此処でアンタと寝てた男の子から伝言があるよ。｣
｢ふぇ？｣
男の子？その子も何か具合が悪かったんだろうか。キョトンとしていると、リカバリーガールが真っ白猫っ毛の男の子だよ。と教えてくれた。開始前に助けてくれた子だ。
｢何でもね、起きたら泣いちゃうかもしれないから、伝えといて欲しいってさ。｣
｢よ、読まれてる…！？｣
リカバリーガールはカンペを用意し始めた。ちょっと長い内容なのかもしれない。そわそわして待つ僕に、ごほんとひとつ咳払いをしたリカバリーガールが読み上げる。
｢筆記試験お互い頑張ろうね。また絶対、雄英で会おう。｣
それだけ言うとリカバリーガールは満足気にカンペを閉じた。カンペを用意したにしては随分簡潔な言葉だったが。猫っ毛君は、僕の成績を知らなかったのだろうか。0ポイントだなんて、普通は無いのかも知れない。
｢まあ、実技が全てじゃないからね。さあ、帰った帰った。｣
リカバリーガールに背中を押され、保健室を後にした。
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ゆきねこ。(プロフ) - シロさん» 続編でもよろしくお願いします(*´ω｀*)励みになります！！ (2018年2月10日 9時) (
レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - hshs(*´Д｀≡´Д`*)hshs ヤバい、ヤバい、興奮し過ぎて、ﾌｵｵｵ(^q^三^p^)ﾌｵｵ (2018年2月10日 5時) (レス) id: 55b0e9cf98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - ナマコカードさん» 大丈夫ですよ！これからも読んで下さると嬉しいです(´ω`) (2018年2月7日 22時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
ナマコカード - すみません、設定できたのですね。気づきませんでした。すみませんでした。 (2018年2月7日 18時) (レス) id: 54f25622c3 (このIDを非表示/違反報告)
ナマコカード - (名前)(名前)だと→【例】ひろしひろし という名前になってしまうので、(人1)で苗字を設定させるか、固定させた方がいいと思います！ (2018年2月7日 18時) (レス) id: 54f25622c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月2日 16時
