入試 �� ページ23
.
｢ハイスタートー！｣
｢え？｣
上から降ってくるマイク先生の声に一同はぽかんと見上げる。僕もその中の1人だ。するとマイク先生は大声で続ける。
｢どうしたあ！？実戦じゃカウントなんざねえんだよ！！走れ走れぇ！！
｢え…えええ！！？｣
マイク先生の言葉に咄嗟に動いた人達は思い切り走って行く。余りに勢い付いた光景に、僕も慌てて足を動かした。
出遅れた！！落ち着け、落ち着け……！
大丈夫…大丈夫、ここまでやってきたんだ。やれる、なれる。僕はなれるんだ！
僕にはオールマイトがついてるんだから、と己に言い聞かせる。心臓がどくどくと音を立てていて、耳障りだ。酷く焦燥感を煽る。
その時、ドガンと音を立ててロボが出現した。
｢1ポイント！！｣
『標的捕捉！！ブッ殺す！！』
来た！来た！！来た！！！……のに！何で、動かない！！
ビビってしまったのか足が竦んで動かない。その時、1ポイントロボがレーザーに貫かれた。
｢メルスぃ！良いチームプレイが出来たね！
でも、君と会うことは2度となさそうだ。｣
アデュー！と言い放ち次の標的を倒しに言ってしまったレーザーの人。2度と、の言葉に失礼だと思うが、後6分2秒という言葉に焦りが再発する。
｢早くポイントを……！｣
｢これで52ポイント、と…。順調だなぁ。｣
何とか順調にロボを倒していけている事に安心感を少し覚える。然し、どの辺がレスキューポイントなのかいまいち分からない。助ける様な事は幾度かしたが、それが特別なレスキューだとは思えない。うーん、やはり0ポイントを倒すくらいインパクトのある助け方でないと無理なのだろうか。
悶々と考えながらロボを手当たり次第に倒していると、足首を捻挫した人に出会った。
｢おーい、君大丈夫？｣
｢え、あ、えっと…｣
｢俺ね、治癒の個性だからさ。治したげるね。｣
おろおろする捻挫した女の子に笑い掛け、ゆっくりと患部を撫でる。足首が痛くなってきた。もう大丈夫だろうか。
｢はい、どーぉ？｣
｢凄い、痛くないです…！｣
｢うん、良かった。じゃあね。｣
有難うとお礼を言う彼女に手を振りまたロボ退治へと繰り出す。ああ、もう身体中が痛い。これだけの規模だ、小さな傷を作る人が多い。一応動けなさそうな程度の傷を厳選して治したが、その分自分が痛い。然し、こんな痛みはお母さんの時の痛みに比べたら全然軽かった。
ああ、手が痺れた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 287人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきねこ。(プロフ) - シロさん» 続編でもよろしくお願いします(*´ω｀*)励みになります！！ (2018年2月10日 9時) (
レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - hshs(*´Д｀≡´Д`*)hshs ヤバい、ヤバい、興奮し過ぎて、ﾌｵｵｵ(^q^三^p^)ﾌｵｵ (2018年2月10日 5時) (レス) id: 55b0e9cf98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - ナマコカードさん» 大丈夫ですよ！これからも読んで下さると嬉しいです(´ω`) (2018年2月7日 22時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
ナマコカード - すみません、設定できたのですね。気づきませんでした。すみませんでした。 (2018年2月7日 18時) (レス) id: 54f25622c3 (このIDを非表示/違反報告)
ナマコカード - (名前)(名前)だと→【例】ひろしひろし という名前になってしまうので、(人1)で苗字を設定させるか、固定させた方がいいと思います！ (2018年2月7日 18時) (レス) id: 54f25622c3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月2日 16時
