入試 �� ページ22
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｢広っ｣
試験会場B。僕はガチガチに緊張していた。オールマイトの個性を本当にちゃんと受け継げたのかもわからないし、周りの自信満々な空気が嫌に伸し掛る。
何で皆そんな自信ありげなんだ！？緊張しないの！？ああ……個性に合わせた装備とかして…
僕は正直、ここまで無個性で来たのだ。個性に合った特別な装備も、自分の個性についての知識も何にも無い。発動したての4歳のがまだ自分の個性を知っている。
不安な気持ちを抱えたまま、きょろきょろと辺りを見回す。準備運動をする者、他人の挙動を探る者、etc…。その中に、今朝のいい人を見つけた。
あの人、同じ会場だったんだ。さっきのお礼言わなきゃ、といい人の方へ歩を進めようとすれば、後ろから声を掛けられた。
｢その女子は精神統一を図っているんじゃないか？
君は何だ？妨害目的で受験しているのか？｣
｢ひい！こちらも！｣
がしりと肩を掴まれたと思えば、そのまま訝しげな目で見られる。この人少し怖い。周りからクスクスと声が聞こえる。ラッキー、って思われてそうだ。
｢ね〜ぇ、メガネ君。この受験にそんな
｢も、もさもさ……｣
後ろからにゅっと腕が伸びてきて、そのまま抱き締められる。所謂あすなろ抱きだ。突然の事に思わずびくっとしてしまった僕に、驚かせてごめんねと頭を撫でる人物。そっと振り返り見上げると、案外近くにあった顔。目にクマを作った、何処か色素の薄い猫っ毛の男の子だった。
｢然し、先程から…。｣
｢もさもさ君はさ、あの女の子にさっき助けて貰ったの。お礼言いたかっただけだよぉ。ちょっとタイミング悪かったけどね。｣
｢む、そうなのか。それはすまない。然し、ちゃんと周りは見るべきだぞ君。｣
｢う、うん。ごめんね。｣
へらりと笑った猫っ毛君は、少し怖い人にやんわりと僕のしたかった事を言ってくれた。どうしても詰め寄られると怯え癖がついている僕では言えなかった事。でも確かに周りが見えてなかったのもタイミングが悪かったのも僕に非があるのだ。
それなのに少し怖い人は、あっさりと引き下がり軽い忠告だけを僕に投げ掛けた。もしかして、そんなに怖くないのかもしれない。良かったね、と笑う猫っ毛君に有難う、と返す。すると温もりが離れ、とん、と背中を押された。
｢お互い頑張ろうね、もさもさ君。｣
そう言って入口の方まで彼が走って行った瞬間、上から声がした。
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ゆきねこ。(プロフ) - シロさん» 続編でもよろしくお願いします(*´ω｀*)励みになります！！ (2018年2月10日 9時) (
レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - hshs(*´Д｀≡´Д`*)hshs ヤバい、ヤバい、興奮し過ぎて、ﾌｵｵｵ(^q^三^p^)ﾌｵｵ (2018年2月10日 5時) (レス) id: 55b0e9cf98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - ナマコカードさん» 大丈夫ですよ！これからも読んで下さると嬉しいです(´ω`) (2018年2月7日 22時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
ナマコカード - すみません、設定できたのですね。気づきませんでした。すみませんでした。 (2018年2月7日 18時) (レス) id: 54f25622c3 (このIDを非表示/違反報告)
ナマコカード - (名前)(名前)だと→【例】ひろしひろし という名前になってしまうので、(人1)で苗字を設定させるか、固定させた方がいいと思います！ (2018年2月7日 18時) (レス) id: 54f25622c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月2日 16時
