目指すところは �� ページ14
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結局、お母さんはあの後搬送された病院先で息を引き取った。お父さんの会社も崩壊していて、助け出された時には既に亡くなっていたらしい。やっぱり、何1つ守れなかった。両親の身体が、他の被害者達と一緒に並べられ焼かれていったのを、既視感を覚えながら見つめていた。
2度の親の死は相当なダメージを己に残していた様で、転生してから治っていた不眠症が再発した。お陰で連日眠れていない。何を食べても吐いてしまって、折角鍛えてきた筋肉が衰えていくのを感じた。
俺は今世で、他に肉親はいない。病院が倒壊された事もあり、俺の事を可愛がってくれた人達は皆あの事件の被害者だ。奇跡的に生き残った人達に知っている顔は見なかった。
そのままだらだらと学校にも行かず、独り家で何をすることも無く寝転がっていた。年も越した。
お母さんが死んだと知った時、俺はお母さんが庇い、俺に託した女の子を、助けなければ良かったと思ってしまった。最低だ。あの子を救ってお母さんも救える様な人間じゃなかった自分の所為なのに、あの子を見捨ててお母さんを助けていればお母さんは、と、たらればが頭を中をぐるぐると回った。そんな自分に吐き気もした。
この世界で自分が心を委ねられるものは、執着出来るものは、もう、漫画に出てきたキャラ達しかいない。元より、自分の世界は本当に小さかった。家族が全てで、キャラ達が全てだった。今までの鍛錬や勉強も自分の小さな世界を幸せにする為だった。
他の人間は、仲良くしていても心から信用したりはしていなかった。精神年齢差もあったと思う。
でももう、もし雄英に行けても皆を守れる自信が無い。寧ろ、居る事で迷惑を掛ける可能性だってある。ぐるぐるぐるぐる、悪い事ばかりが頭の中を駆け巡る。頭を抱えてまあるく身体を縮めた時。
ピンポーン、とチャイムの音がした。
｢ごめんねAくん、突然お邪魔して。｣
｢…いえ、すみません。今出せるもの何もなくて…｣
｢ううん、気にしないで！あ、これ良かったら。そこのコンビニで買った物だけど。｣
｢ケーキ……ありがとうございます。｣
訪問者は学校の担任だった。聞けば、もうすぐ卒業式だから出て来れないかという誘いだった。生憎まだそんな気分では無い。断ろうとした矢先、先生はゆっくり口を開いた。
｢………先生ね、結婚してたの。｣
｢……？｣
｢Aくんのご両親が亡くなったあの事件、夫も被害者なの。もう、天国に行っちゃったけど。｣
｢え、｣
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ゆきねこ。(プロフ) - シロさん» 続編でもよろしくお願いします(*´ω｀*)励みになります！！ (2018年2月10日 9時) (
レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - hshs(*´Д｀≡´Д`*)hshs ヤバい、ヤバい、興奮し過ぎて、ﾌｵｵｵ(^q^三^p^)ﾌｵｵ (2018年2月10日 5時) (レス) id: 55b0e9cf98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - ナマコカードさん» 大丈夫ですよ！これからも読んで下さると嬉しいです(´ω`) (2018年2月7日 22時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
ナマコカード - すみません、設定できたのですね。気づきませんでした。すみませんでした。 (2018年2月7日 18時) (レス) id: 54f25622c3 (このIDを非表示/違反報告)
ナマコカード - (名前)(名前)だと→【例】ひろしひろし という名前になってしまうので、(人1)で苗字を設定させるか、固定させた方がいいと思います！ (2018年2月7日 18時) (レス) id: 54f25622c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月2日 16時
