目指すところは �� ページ13
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勢い良くテントから出る。驚いた先程のお兄さんが、もういいのかい？と聞いてきた。
｢母は居ませんでした。まだ、何処かで助けを待っているのかもしれない。｣
｢あっ、ちょ、君！｣
お兄さんの止める声を無視し現場へと掌で爆発を起こし飛ぶ。かっちゃんの技だ。着地し、その場からお母さんを呼びながら必死に探す。すると小さく、俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。
｢っお母さん！？｣
｢A、こ、こ｣
ばっと振り返り辺りを見回す。すると、瓦礫の隙間から再度己を呼ぶ声が聞こえた。慌てて駆け寄り、辺りの瓦礫を崩れない様に風で浮かせて退ける。顔が見えるくらいまで瓦礫を退ければ、女の子を抱えたお母さんが見えた。
｢A、…この子、連れてって……。私は、まだ、待てるから…｣
｢お母さん、…っでも！｣
｢いいから！！……A、この場合の救出優先は、意識レベルの…低い人間よ、！｣
お母さんの言葉は最もだ。俺は自分の唇をぐっと噛んで、すぐ戻るから、と言い残してお母さんの腕から女の子を引き取り抱える。直ぐに風で身体を浮かせ、テントまで飛んだ。
驚いた顔のお兄さんに女の子を押し付け、再び先程の場所に戻る。はやく、はやく。女の子を抱えた時に、お母さんも風で運べれば良かったが、手の痺れが限界が近い事を訴えていた。迂闊に運んで、途中で落としてしまったら最悪死んでしまう。
｢お母さん！！｣
戻った時にはお母さんはもう虫の息だった。待てるって、言ってたのに。あの時既にギリギリだったんだとわかり、自分の不甲斐なさに吐き気がした。周りの瓦礫を一気に退かし、そっとお母さんを浮かせる。そのまま抱き留め、なるべく揺らさない様に慎重に運んだ。
｢君！さっきの女の子は……｣
｢お兄さん、この人もお願いします。…俺の、お母さんなんです。っ、助けて、ください！｣
レスキュー隊員のお兄さんがこちらに駆け寄って来た為、お母さんをそっと渡した。運んで来る際、何度も治癒の個性を発動した。その度に身体中が死ぬ程痛くて、お母さんはこの痛みをずっと耐えてたんだと思うと心も痛んだ。
守るって決めたのに。何1つ守れてないじゃないか。お父さんが今どうなっているのかもわからない。あの人は個性のコントロールが下手くそだから、一刻も早く行ってあげなきゃ。そう思うのに、心の何処かが自分なんかが行ったところで助けられないと囁いてくる。医療班の、ヒーローの人達は、こんなにも沢山の人を助けているのに。
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ゆきねこ。(プロフ) - シロさん» 続編でもよろしくお願いします(*´ω｀*)励みになります！！ (2018年2月10日 9時) (
レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - hshs(*´Д｀≡´Д`*)hshs ヤバい、ヤバい、興奮し過ぎて、ﾌｵｵｵ(^q^三^p^)ﾌｵｵ (2018年2月10日 5時) (レス) id: 55b0e9cf98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - ナマコカードさん» 大丈夫ですよ！これからも読んで下さると嬉しいです(´ω`) (2018年2月7日 22時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
ナマコカード - すみません、設定できたのですね。気づきませんでした。すみませんでした。 (2018年2月7日 18時) (レス) id: 54f25622c3 (このIDを非表示/違反報告)
ナマコカード - (名前)(名前)だと→【例】ひろしひろし という名前になってしまうので、(人1)で苗字を設定させるか、固定させた方がいいと思います！ (2018年2月7日 18時) (レス) id: 54f25622c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月2日 16時
