Happy Valentine. �� ページ3
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｢皆まだご飯食べに行かないで！｣
4限が終わると同時に、セメントス先生を退けて教卓に立ったのは三奈ちゃんだ。男性陣はそれぞれ首を傾げる。俺も、焦凍君と目を合わせ首を傾げた。
｢ふっふーん……今日というリア充の為の日…ウチのヒーロー科男子達がチョコを貰える様な奴らじゃないのはお見通しだ！｣
酷い言われようだ。というか、チョコ…？そこまで考えて、あ、と電気君が声をあげたのでそちらへ視線をやる。
｢今日、バレンタインじゃん。｣
｢せーいかい！｣
女性陣から拍手を貰い、電気君は少し誇らしげにしたものの、それがどうしたという顔をした。正直、全員ついさっきまで忘れ去っていた行事である。そもそも、このイベントは基本的にリア充しか関係が無く、俺ら男子には友チョコだのという概念も無い。俺は元女だが、こちらの世界に来て15年、色恋沙汰も何も無くバレンタインなど通り過ぎて来たのだ。覚えて無くても仕方ないと思う。
｢そんな哀れな君達に…じゃじゃーん！A組女子からチョコレート！｣
｢うえぇ！？まじか！！｣
｢流石か！！｣
三奈ちゃんの掛け声と共にチョコが包まれているのであろう包みを出す女性陣。それぞれ楽しそうに男性陣に配っていく。俺も勿論貰った。八百万さんがぷりぷりしてて可愛かった。そして男性陣は各々の反応を見せたが、皆基本的に嬉しそうだ。かっちゃんは目を逸らしていたが。
｢あ、今日朝作ってたのってこれ〜？｣
｢そうですわ！Aさん、来るのお早いんですね。とても焦りましたわ。｣
｢ごめんねぇ。生まれてこの方、バレンタインに縁がなくて。忘れてたよ〜。｣
｢えっ、1度もですか？｣
｢お恥ずかしながら。｣
素直に答えたのだが、目の前の八百万さんは信じられないというように目を丸くしている。何故だ。
｢え、Aねえの！？｣
｢な、無いよぉ。え、何で？｣
｢意外過ぎるだろ…｣
範太君の問いに頷き返すも、意外だと電気君に言われてしまう。意外…だろうか。ああでも、家族から貰う事も無いのは珍しいかもしれない。電気君達が驚いているのはそういう事では無いらしいが。
｢Aモテそうじゃん。優しいし。｣
｢レディファーストの精神、私も見習いたいですわ！｣
｢あはは、あんがとねぇ。でも俺、ここ入るまでは無口だったからさ。友達居なかったし。｣
モテそう、と言いながら抱き着いてきた電気君を受け止める。八百万さん、君は女性なんだから見習わなくてもいいんだよ。
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ゆきねこ。(プロフ) - 音兄Love!@鈴音さん» 嬉しいです！！！エンデパパはほんとに優しい……すれ違いがなくなったらいいのにと思います (2019年1月18日 12時) (
レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
音兄Love!@鈴音(プロフ) - ハロウィンとても好きです…!!!設定が好き…エンデパッパ結局優しいんですよね…あとかっちゃん優しくてしんどい…… (2018年11月1日 21時) (レス) id: a8cf11cd3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - シロさん» ありがとうございます(´ ; ω ; ｀) (2018年2月14日 23時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 好きです (2018年2月14日 23時) (レス) id: 55b0e9cf98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月14日 13時
