HappyHalloween �� ページ28
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｢……緑谷？｣
やはりこの幼馴染には甘いらしい。自分の時との態度の差に爆豪はまたしてもイラついた。そんな吸血鬼もまた、先程の人狼を視界に入れて眉を顰める。
｢轟くん、こんにちは。こっちは僕の幼馴染のかっちゃん。｣
｢幼馴染？緑谷の？｣
｢うん、そうなんだ。それでね、彼がさっきも言いに来たお願いなんだけど……｣
勝手に己を紹介する緑谷に、爆豪はふいと顔を背けた。誰がかっちゃんだ。紹介するならちゃんと名前を言え。名前を言われてもキレるが。そんな理不尽な事を考える爆豪に目を向け、本当に幼馴染なのかと訝しげな目線を投げていた轟だが、緑谷のお願いという言葉を聞いた途端に眉を下げた。
｢緑谷……わりぃ、いくらお前の頼みでも……俺は、親父みたいな事はしたくない。｣
｢轟くん……違うんだ。かっちゃんが言葉足らずで誤解させちゃったかもしれないけど、これはその人間を生かすためのお願いなんだ。｣
｢生かすため……？｣
何だかよく分からないが、轟の親父がかつて人間に何かしでかし、それを轟がよく思っていないということは分かった。だが爆豪はそれより、本気で死にかけている人間の事が気になって仕方がなかった。早く腹を括って血を吸って欲しい。
取り敢えず中に入れと、応接室に案内される。緑谷が居ると中に入れて貰う事も可能なのか。この幼馴染はいつも知らない間にいろんな種族との交友関係を持っている。それこそ、変なのに好かれるのだ。この吸血鬼の様な。
｢それでね、血を吸う時に魔素を流して、治してあげて欲しいんだ。もう今にも死んじゃいそうで……麗日さんの力でも無理みたいなんだ。轟くんしか、いないんだよ。｣
全てを話した緑谷の言葉に、轟はひとつひとつ反応を見せた。中でもその人間を拾い助けようとしているのが爆豪だと聞いて、驚いた表情を向けた後、爆豪に対しての態度も僅かに軟化した。
｢けど、今にも死にそうなら生き返らせる並の魔素を流す必要がある。……それだけの魔素を流すって事は、そいつを番にするって事だ。｣
｢……！そうか、轟くんの番に……｣
｢俺の親父がお母さんを番にした手口なんか、使いたくねぇ……そいつだって俺の番になんかなりたくねぇだろ。｣
よく分からず困惑している爆豪に気づいた轟が、緑谷の幼馴染ならと詳細を話した。なんでも、轟の父親は人間の中でも珍しい氷を操る力の持ち主である母親を、その力欲しさに番にしようと試みた。
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ゆきねこ。(プロフ) - 音兄Love!@鈴音さん» 嬉しいです！！！エンデパパはほんとに優しい……すれ違いがなくなったらいいのにと思います (2019年1月18日 12時) (
レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
音兄Love!@鈴音(プロフ) - ハロウィンとても好きです…!!!設定が好き…エンデパッパ結局優しいんですよね…あとかっちゃん優しくてしんどい…… (2018年11月1日 21時) (レス) id: a8cf11cd3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - シロさん» ありがとうございます(´ ; ω ; ｀) (2018年2月14日 23時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 好きです (2018年2月14日 23時) (レス) id: 55b0e9cf98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月14日 13時
