HappyHalloween ※ハロウィンパロ ページ25
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入り組んだ森の中、濃い霧の向こうに薄らと見える城を見上げ、爆豪は盛大に眉を顰めた。
人間と魔族が共存するこの世の中、種族は違えど人も魔物も互いに良好な関係を築いていた。然しそれが全体では無いことも、この世界の誰もが知っている。強い者、弱い者、希少な種族、大きな組織……それらはどの世にも存在し続け、今も尚無くなることなく蔓延っていた。
爆豪は人狼だ。人のなりをしているが、狼の魔物。そんなどちらも兼ね備えた人狼という種は希少であった。柔らかなミルクティー色の髪に、透けるような白い肌。そしてルビーの様に赤く輝く瞳。人狼は、色味こそ個人差はあれどどれも整った容姿なのが特徴で、小狡い人間に引っ捉えられては高額で売買される事も少なく無い。それでなくとも余り個体数のない希少種であるのだ。爆豪は両親以外の人狼を過去に数度、見かけたことがあるだけだ。
魔族の中で最も強いとされ、恐れられている魔物……それが、吸血鬼。ヴァンパイア、とも呼ぶ。彼らは人間の血を食事にするが、人間との厄介事を躱すべく無理な吸血はしない。然し強いが故に冷徹なのだ。他の種族と仲良くしようとはしない。死にかけの者が居れば、生きていても仕方ないと残らず血を啜る。少しでも自分達へ害をなせば人間だろうと魔物だろうと殺し、排除する。そんな噂は人間も魔物も知らない者はいないくらい有名だ。爆豪が眉を顰め向かっている城は、その吸血鬼達の城だった。
普段なら爆豪だってこんな面倒な事はしない。希少種とはいえど、魔族の住処まで入り込んでくる人間はそうそうと居ないし、人間には奴 隷制度なんて胸糞極まりないものが存在しているものの、魔族にそれは無い。吸血鬼には逆らうな、なんて事こそあれど、下町は平和に暮らしている。張合いのある喧嘩相手だって、最近酒呑童子である切島との手合わせが思ったより白熱し、楽しかった。だから困ってない。
そんな爆豪が吸血鬼の元へ足を運んでいるのは、面倒な拾い物をしたからだった。
｢帰ってくれ。｣
だんだんと思い切りドアノッカーを鳴らし、開けろと吠えればゆっくりと重々しく開いた扉。中には迷惑そうな顔を隠しもしない紅白頭の男と、その後ろで怯えた様に縮こまる使用人達の姿。取り敢えず話しを聞いて貰おうと一言、人間の血を吸ってくれ、と言った爆豪に、開口一番紅白頭は冒頭の台詞を述べた。
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HappyHalloween �□�←夢主生誕祭2018 あとがき※イラスト有り
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ゆきねこ。(プロフ) - 音兄Love!@鈴音さん» 嬉しいです！！！エンデパパはほんとに優しい……すれ違いがなくなったらいいのにと思います (2019年1月18日 12時) (
レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
音兄Love!@鈴音(プロフ) - ハロウィンとても好きです…!!!設定が好き…エンデパッパ結局優しいんですよね…あとかっちゃん優しくてしんどい…… (2018年11月1日 21時) (レス) id: a8cf11cd3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - シロさん» ありがとうございます(´ ; ω ; ｀) (2018年2月14日 23時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 好きです (2018年2月14日 23時) (レス) id: 55b0e9cf98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月14日 13時
